オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』

Journey 2: The Mysterious Island, 94min

監督:ブラッド・ペイトン 出演:ドゥエイン・ジョンソン、マイケル・ケイン

★★

概要

パラオ美女にメロメロになった反抗期の少年に義父が胸筋ダンスを教える話。

短評

ジェットコースター的な駆け足進行の映画である。神秘の島に辿り着くまでの話を最小限に留めるのはよいと思うが、そこから先も駆け足だと探検している感が薄れる。未知の領域に挑むときには恐る恐る慎重に行動してほしいものである。それは凡人代表の三十郎氏的感覚であって、“歌うゴリラ”ことドゥエイン・ジョンソンの如き筋肉の持ち主ならば何も恐れることはないのだろう。筋肉があれば冒険もできる。筋肉こそが恋の駆け引きを制する。

あらすじ

前作は地下世界、そして今度の舞台は神秘の島である。ジュール・ヴェルヌの小説が現実だったならというifを描いた映画であり、カラフルでファンタジックな世界感が魅力なのだが、前作と同じく子ども向け以上の仕上がりにはなっていない印象である。ただ、三十郎氏はドゥエイン・ジョンソンが好きなので、彼が歌ったり、筋肉アピールをする姿を見られるだけで目的を達した感はある。

感想

ドゥエイン・ジョンソン演じるハンクの義理の息子ショーン(前作にも登場)は反抗期にある。“反抗期”+“実の息子でない”の組み合わせとなると、さすがのドゥエイン・ジョンソンでも苦労する。筋肉だけでは解決できない問題もある。そこでハンクは、海軍仕込みの暗号解読力を見せつけ(ソー理論によると脳は筋肉なので、ハンクは全身が脳の天才ということになる)、更に暗号解読の結果判明した神秘の島へショーンをつれて行く。健気な義理の父である。

そこまでしてもショーンは懐かない。反抗期の少年というのは強がりたいものなので仕方がない。そんなショーンもパラオで出会ったブサイクな父親ガバチョ(ルイス・ガスマン)似の美女カイラニヴァネッサ・ハジェンズ)にはメロメロである。どんなに強がったところで、男は下半身にぶら下げた二つのちっぽけな脳みそには勝てないのである。

そこで登場するのが、ハンクの恋の三訓である。①「本能に従うな」②「繊細な心を持て」③「愛の胸筋ダンス」。三番目を意味不明だと感じられる無粋な方もいらっしゃるかもしれないが、ハンク曰く「千年に渡り女性を魅了してきた秘技」である。全ての男性は修得するべきである。その前に胸筋ダンスを可能とする胸筋を獲得すべきである。胸筋を揺らす男性を見て女性がどれほど喜ぶのかは不明だが、性別を逆にして女性がおっぱいを揺らせば男性は大喜びする。これは間違いない。全ての女性は愛のおっぱいダンスを修得していただきたい。願わくは三十郎氏にもご披露を。きっとこうかはばつぐんである。

ドゥエイン・ジョンソンの筋肉以外には、動物の大きさが逆転するというアイディアは面白かった。ゾウやサメが出てきたかと思えば小さくて可愛かったり、花の蜜を吸うミツバチを映しておいて、その下から人間が登場するという先入観や錯覚を利用した演出が良い。ただ、ミツバチに乗って鳥から逃げるシーンがあるのだが、大きさが逆転するのなら鳥よりもミツバチの方が大きくなるのでは?その辺りは割といい加減である。「こんな世界があったら面白いな」というレベルの話なので厳密さを求める必要性は皆無だが、「ミツバチの操縦ってどうしてるんだろう……?」と一つ疑問に思えば、次々と疑問が湧くのである。ホタルも小さいし。

ショーンのラッキースケベが羨ましかった。