オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『モンスター上司2』

Horrible Bosses 2, 108min

監督:ショーン・アンダース 出演:ジェイソン・ベイトマンケヴィン・スペイシー

★★

概要

上司に悩まされて仕事を辞めた三人が起業する話。

あらすじ

前作からキャラクターだけを引き継いで上司要素がなくなった続編映画である。正確に言えば、彼らの上司だったジュリア(ジェニファー・アニストン)やハーケン(ケヴィン・スペイシー)も出てくるが、既に上司ではない上に彼らとの関係がメインの映画でもない。起業した主人公たちが取引先に騙されたので、社長の息子を誘拐して身代金をせしめようというドタバタ・コメディである。

感想

ニック(ジェイソン・ベイトマン)、カート(ジェイソン・サダイキス)、デール(チャーリー・デイ)のトリオは少々バランスが悪いように思う。常識人タイプのニックを除いた二人がどうしようもないレベルの阿呆なのである。ギャグの詰め合わせのようなバカをやるだけの映画ならそれでもよいのだが、本作には一応ストーリーがある。主人公たちには計画がある。しかし、こうも阿呆ばかりでは計画が上手くいくはずもない。阿呆であるが故にトラブルを呼び込んでしまったり、行動が裏目に出るのなら楽しいが、この阿呆たちはただ失敗するばかりで笑えない。逆にイラつくことすらあった。

三十郎氏は「善意の阿呆に悪意の阿呆、そして事態の収集を図る常識人」の三人をパーティー映画の黄金比と呼んでいる。本作はパーティー映画ではないが、この黄金比を守った方がストーリーは上手く展開させられただろう。シリーズものなのでどうしようもないのは分かっているが、それならばどうして善意の阿呆二人が活きる話にしなかったのか疑問である。彼らが“モンスター上司”になる展開にした方がまだ面白かっただろうに。

主役三人によるコントが不発に終わる一方で、全体のプロットや脇役は悪くなかった。ジェニファー・アニストンケヴィン・スペイシージェイミー・フォックスの三人が主役の三人よりも面白い。ケヴィン・スペイシーなんて僅かな出番で抜群の存在感を放っている。本当に惜しい人を亡くしたものである。ただ、サブの部分がメインよりも面白いというのは映画として失敗だろう。クリストフ・ヴァルツは贅沢すぎて無駄遣い感があった。

モンスター上司2(字幕版)

モンスター上司2(字幕版)