オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』

Aliens vs. Predator: Requiem, 93min

監督:ストラウス兄弟 出演:スティーヴン・パスクール、レイコ・エイルスワース

★★

概要

エイリアンとプレデターが戦う話。

あらすじ

映画は前作のラストシーンであるエイリアンとプレデターの愛の結晶プレデリアンが誕生するところから始まる。これは“VS.”というよりも“×”だなと三十郎氏は思ったりするのだが、両者が再び愛し合うことはなく戦うのである。

プレデリアンが生まれた場所はプレデターの宇宙船。宇宙船と言えばエイリアンがリプリーを蹂躙したエイリアン向きの舞台である。今回こそはエイリアンに分があるぞと期待するものの、乗船していたプレデターたちは呆気なく壊滅。宇宙船は地球に墜落する。脱走したフェイスハガーたちが人間に寄生して数を増やすといういつもの展開が始まる。宇宙を舞台にするのは金が掛かるのか。人間なしにストーリーをつくることは無理なのか。

感想

墜落現場に現れた新たなプレデター。本作では彼が一人でエイリアンたちに立ち向かう。プレデターは身内がやられたからと言って復讐などしない気高い種族ではなかったのか。ガッカリだよ。このプレデターにはザ・クリーナーという名前がついていて、自分たちの痕跡を消す仕事をしているらしい。プレデターは喋らないので映画を観ている間は復讐しに来たようにしか思えなかった。青い液体をかけて死体を溶かしてしたのはそういうことだったのか。他の映画では痕跡を消すようなことはしていないし、映画を観ただけでは分からないようなダメ設定だと思う。更に、最終的に痕跡を消す仕事をしたのは人間なので彼の存在は無駄だった。

エイリアンは数を増やして人間に襲いかかる。数が増えると個体の強さが相対的に下がるので、エイリアンは人間に殺される雑魚と化す。エイリアンを悪役として設定するとプレデターがまるでヒーローである。このシリーズの製作者の中にプレデターの如きブサイクが紛れ込んでいるとしか思えない。

エイリアンとプレデターの子どもであるプレデリアンが成長すると、ドレッドヘアのエイリアンになる。見た目が似ているだけで、プレデターから受け継がれた特性が活かされるということはない。更に、プレデターとの決戦の舞台がドシャ降りの屋外で暗いということもあり、シルエットで見分けがつきにくいという不毛な事態に陥っている。

製作現場に紛れ込んだプレデター的ブサイクたちはよっぽどエイリアンのことが嫌いなのか、エイリアンの血液が酸性という設定も無視して話を進めようとする。もうめちゃくちゃである。はっきり言って何一つ褒めるべきところのない駄作なのだが、サメ映画マラソンを経験した三十郎氏は簡単に一つ星をつけることができない。せめてエイリアンやプレデターとは名ばかりの外見も設定も何もかもが別物の“何か”が登場してくれないと。