オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『エイリアンVS.プレデター』

Alien vs. Predator, 100min

監督:ポール・W・S・アンダーソン 出演:サナ・レイサンユエン・ブレムナー

★★

概要

エイリアンとプレデターが戦う話。

短評

エイリアン・シリーズとプレデター・シリーズを通して観た締めは両者の対決である。両雄が相見える夢の一戦のようにも思えるが、果たしてエイリアンとプレデターに戦ってほしいなどと誰が考えたのか。少なくとも三十郎氏は両シリーズを観て一度もそんなことは考えなかった。しかし、思い付いてしまった人たちがいるのである。更に悪いことに実現させてしまった人たちもいるのである。

あらすじ

南極の地下に謎のピラミッドが見つかって、そこを調査隊が調べている内にエイリアンとプレデターが戦う話である。昔々、プレデターがそのピラミッドを建造し、最高の狩りの獲物としてエイリアンを持ち込んだのでした……という事実が解明されていくという体裁をとりつつ、単純に台詞で説明するだけの間に両者の対決が始まる。

感想

プレデターがエイリアンを狩るとは一体何事か。プレデターは所詮B級映画の怪物である。対するエイリアンはA級である。こんな下剋上が許されてよいのか。分を弁えよ。シリーズの感想をお読みいただければお分かりいただけるかと思うが、三十郎氏は圧倒的にエイリアン派である。頑張れ頑張れ、エイリアン!負けるな負けるな、エイリアン!

戦いは身体能力のエイリアンに対して技術力のプレデターといったところ。対決自体はそれなりに楽しめるが、それぞれの能力をフルに活かした戦いが繰り広げられているとまでは褒められない。B級映画好きな少年が怪獣のフィギアを両手に持って「僕の好きなこっちの怪獣の方が強いんだぞ」と戦わせているレベルである。まあ「VSもの」なんていうのは全てそんなものなのかもしれない。映画の出来が悪いとそれが顕著に分かるだけである。

三十郎氏の好きなユエン・ブレムナーが出演しているという以外に人間パートに見どころはない。エイリアンとプレデターを戦わせる以外の尺稼ぎに過ぎない。主人公のレックスの行動には意外性があるが、彼女が切断されたエイリアンの頭部を盾代わりに手に持っているほどの意外性はない。どう考えても酸で手が焼けるはずである。

エイリアン2、3』でビショップを演じたランス・ヘンリクセンウェイランド社の社長チャールズ・ビショップ・ウェイランドとして出演している。本作を正史とするならば、『エイリアン3』に出てきたビショップはロボットだったということになるのか。ただのファンサービスなのだろうが、本物の正史を捻じ曲げるような真似は止めていただきたい。そもそも『エイリアン』の時代よりも遥か以前から地球にエイリアンがいたなんて設定があってたまるか。