オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『プレデターズ』

Predators, 106min

監督:ニムロッド・アーントル 出演:エイドリアン・ブロディダニー・トレホ

★★

概要

プレデターに拉致された人間がジャングルに放たれる話。

概要

またもやプレデターに対する認識を改める結果となったシリーズ第三作。ダニー・グローヴァーごときに負けるとは弱い個体に違いないなんて思っていたが、そもそも奴らはあまり強くないのではないか。自分よりも小さな人間に対してコソコソしているなんて卑怯ではないか。もはや光学迷彩の故障なんて関係なく好きな時に姿を現しては一対一の対戦を仕掛け、そして無様に死んでいくプレデターたち。奴らの母星での戦いは実はバンジージャンプのような成人の儀式で、成績の良かった者が他の惑星で狩りを楽しめるといった裏設定でもあったりしないのだろうか。

あらすじ

戦場で光を見たら次の瞬間に落下していたという人間が集められたジャングル。集められたのは軍人や囚人、ヤクザといった殺しのプロである。どうやらそこはプレデターの狩猟場らしい。彼らは何故だか物知りなので、すぐにそんなことまで察してしまうのである。

感想

男女8人が集められ、それぞれに面白そうな属性もついているため、この構成には何かしらの意味があるのかと期待したらそんなことはなかった。ただ強そうな人間を適当に見繕っただけらしい。一応まとまって行動してはいるが、チームとして戦えていない。これならシュワちゃん率いる精鋭部隊を相手にするよりもずっと楽だろう。しかもプレデターズである。複数である。プレデターもチームとして行動していないとは言え、簡単に人間に負けるなよ。

獲物たちはチームにならない上に、個人としての背景も不明瞭である。適当に見繕ったのはプレデターだけでなく、製作者も同じなのだろう。設定がストーリーに活かされていなかった。彼らの行動には唐突なところが多過ぎる。プレデターの得体の知れなさは映画にとっての武器となりうるが、人間のキャラクターまで皆謎めいている必要はないだろう。彼らがバトルロイヤルするのではないのだから。ヤクザなんて日本刀を使った決戦を撮りたいがために出してみたとしか思えない。その割には殺陣がショボくて残念である。

舞台がジャングルに戻ったのでロサンゼルスの市街戦よりは雰囲気が良い。周囲の風景に溶け込みやすいジャングルならばサーモグラフィーにもメリットがある。

キャストは豪華である。エイドリアン・ブロディローレンス・フィッシュバーンマハーシャラ・アリ(当時はまだドラマ畑の人)といった一流に加え、ダニー・トレホのようなB級的には超一流も揃っている。 トファー・グレイスアリシー・ブラガウォルトン・ゴギンズもどこかで見たことがある顔というレベルである。

プレデターズ (字幕版)

プレデターズ (字幕版)