オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『エイリアン4』

Alien: Resurrection, 108min

監督:ジャン=ピエール・ジュネ 出演:シガニー・ウィーバーウィノナ・ライダー

★★★

概要

エイリアンを繁殖しようとして自滅する話。

短評

前作で死んだはずのリプリーをクローン技術で復活させ、その体内に宿るクイーンを取り出してエイリアンを繁殖する話である。エイリアンが複数登場するので、本作はホラーではなくアクション映画。監督はジャン=ピエール・ジュネ。『アメリ』のせいでオシャレなイメージが浸透しているが、実はグロテスクな映画を撮る人なのである。

感想

複数怪物タイプのアクション映画だが、そこまで多くのエイリアンが出てくるわけではないのでまとまりのよい物語になっていたと思う。前作まではエイリアンと対峙する人間を描いていたのに対し、本作はエイリアンに対する人間の向き合い方を描いているのが特徴である。少し説教臭く感じるところもあるのだが、シリーズを続ける上でどうしても必要となる“新しい要素”としては妥当なところだろう。

ベリーショートヘアのウィノナ・ライダーが可愛い。本当に可愛い。彼女がロボットだと判明した後にケーブルを接続してリプリーと会話しているシーンでは、目に円形のハイライトが入っていて、これはもう超絶可愛い。エイリアンと人間のハイブリッドであるニューボンやクローン・リプリーの失敗作などグロテスクな要素の多い映画なのだが、三十郎氏の目はずっと彼女に釘付けであり、本作はエイリアン・シリーズで唯一のキュートな映画なのである。ニューボーンだって潤んだ瞳が可愛らしいではないか。気持ち悪いけど。

とは言え、三十郎氏はニューボーンのデザインがあまり好きではない。だって格好良くないんだもの。殺されるべき運命を背負って生まれてきた可愛そうな奴であり(実際に身体の内部を吸い出される死に方も痛そうで気の毒)、見る者に感情移入を促す外観だと思うのだが、進化したはずの存在がオリジナルよりも(強いけど)弱そうに見えるというのは、少し期待外れな気がするのである。

エイリアンや(クローン)人間のデザインではグロテスクな独自性を付与してきたが、舞台が代わり映えしないのは残念だった。宇宙船→惑星基地→囚人惑星と推移してきたが、本作は宇宙船に回帰しており、何と言うか普通である。

エイリアンにはCGも導入されており、今まで見られなかったような動きも可能になっている。泳いでいるシーンもある。三十郎氏は、映画の登場人物が水中に潜るシーンがあると自分も息を止めてしまう阿呆なのだが、その人物が水から上がるまで息が保った試しがない。彼らの肺活量はいったいどうなっているのか。三十郎氏の肺活量が少ないのか。

息で個人認証したり、レーザーでウイスキーの素を溶かす近未来的描写が楽しかった。

エイリアン4 (字幕版)

エイリアン4 (字幕版)