オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ダイ・ハード』

Die Hard, 132min

監督:ジョン・マクティアナン 出演:ブルース・ウィリスアラン・リックマン

★★★

概要

不運な刑事が一人でテロリストを壊滅させる話。

短評

内容的にクリスマス映画のイメージがあるが、実は夏に公開されたアクション大作という一作。確かに汗だく血まみれのブルース・ウィリスは暑苦しくて、冬というよりも夏っぽい。上半身裸で屋外を駆け回っていたりするのだから、劇中でも夏だと勘違いする人がいるかもしれない。何より暑苦しいのは、彼の頭部にまだたくさんの毛が生えていることである。今の寒々しい、いや失敬、涼し気な頭と比べれば密林の如しである。

感想

本作の良さはマクレーンのズタボロ具合だろう。最初は白くて綺麗だったタンクトップがグチャグチャに汚れて、最後は上半身裸である。服と同じく本人もボロボロになりながらも戦い抜く。彼はどちらかと言えば面白キャラであり、格好いいヒーローではない。別居中の妻に一言かまして「よし、よく言った、俺」と独りごちる姿のなんと格好悪いことか。時には愚痴を漏らしつつ、それでも大仕事をやり抜く。ヒーローが強くなくても格好よくなくてもいいじゃないか。マッチョなハゲのブルース・ウィリスは、当時マッチョでもなければハゲでもないヒーローだったのだ。

アクション映画としての山場は、やはり爆発シーンである。爆発時に屋上から飛び降りるマクレーンの勇姿も忘れられない。あの規模の爆発があってもビルは崩壊しないのだろうか。ナカトミ・プラザこと20世紀フォックスの本社フォックス・プラザは、今でもロサンゼルスにあるそうなので大丈夫なのだろう。20世紀フォックスが配給する映画なので、20世紀フォックスのビルを使えるというのは強い。ビルが印象的な映画は良い映画である。開業前のブルジュ・ハリファを自由に使えたという『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は三十郎氏にとってのシリーズベストである。ビルにとっても最高の宣伝になっただろう。

マクレーン以外のキャラクターでは、警察たちが悉く無能な中で最初はポンコツ寄りだったパウエル巡査の活躍が光る。運転手のアーガイルも美味しいところを持っていった。FBIのジョンソンを演じるロバート・デヴィは悪役のイメージが強くて、なんとなく警察に見えない。彼が武装ヘリで「ベトナムを思い出すぜ!」と盛り上がって、操縦士に「ベトナム行ったことないし」と突っ込まれるシーンは笑える。

好きな台詞は、「ピザ頼んでるんじゃねえんだぞ!」

ダイ・ハード (字幕版)

ダイ・ハード (字幕版)