オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『アイス・ジョーズ』

Avalanche Sharks, 82min

監督:スコット・ウィーラー 出演:アレクサンダー・メンデラック、ケイト・ノタ

★★

概要

雪山にサメが出る話。

短評

TwitterのキャンペーンでHuluチケットに当選していたことを思い出して登録。新しいサービスに登録したときにすることは決まっている。未見のサメ映画をチェックせねばならぬ。

カナダ映画である。カナダと言えばビーチよりもゲレンデ。雪山にサメが出る。雪の中をサメが泳ぐ。サメ映画ならそういうこともあるだろうし、彼らはサメの姿をした精霊ということになっているので疑問に思うようなことはない。アイスというよりスノウである。スノウ・ジョーズじゃダメだったのかな。

感想

舞台が雪山であるという一点を除けば普通の低予算サメ映画である。集団から離れた者がパクっとやられる。主人公が死闘を繰り広げる。ただ、主人公とは全くの無関係に問題が解決するラストの展開だけは普通のサメ映画の枠に収まっていない。

サメのCGの質は意外にも悪くない。そのせいなのかは分からないが出番が少なく、普通にゲレンデで遊ぶ若者たちの無意味なシーンで埋め尽くされている。ゲレンデなのに水着姿のお姉さんたちがやたらと登場するのはいかにもサメ映画的で、ジャグジーまで用意する辺りはサービス精神に富んでいる。そのサービス精神が面白い映画を作って観客を喜ばせる方向に活かされなかったのは残念である。

もう一つ残念なことに、CGの質に反してサメの登場シーンが盛り上がらない。“ピョンと飛んでパクッ”よりはマシな描写がされているのだが、なんだか淡々としている。サメ映画なのだからとノルマ的にサメの出番をこなしている感じさえする。ガブリとやられて上半身だけが残るシーンは、下半身を雪の中に埋めて特殊メイクを施せばよいのでCG代が節約できそう。ビーチの砂でも同じことができそうだが。

映画の冒頭でつまらない男が「俺の話を聞いてくれ」とつまらない創作話をしているので、いっそのこと枠物語にしてしまえばよかったのではないかと思う。つまらない男の創作なのだから、酷いストーリーでも仕方がない。車に同乗している女に「何それ?つまらないんだけど」と文句の一つでも言わせておけば、くだらなさに対する言い訳ができるのに。

Avalancheは雪崩の意味。

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