オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『オーシャンズ13』

Ocean's Thirteen, 122min

監督:スティーヴン・ソダーバーグ 出演:ジョージ・クルーニーブラッド・ピット

★★★

概要

オーシャンズ御一行が瀕死のルーベンの仇討ちをする話。

短評

おかえり、オーシャンズ。あなたたちにはラスベガスがよく似合う。観客までも騙すことがミッションだった前作から初心に立ち返って、メンバーが一致団結して敵の鼻を明かす、そして盗む作品である。やはりこちらの方がワクワクする。

あらすじ

泥棒稼業を引退してカジノのオーナーになろうとしたルーベンがパートナーのバンク(アル・パチーノ)の裏切られた。彼はショックで危篤である。彼の仇を討たねば世界最高の泥棒集団の名がすたる。

今回のミッションは二つ。一つは、バンクがオープンする新しいカジノに多額の損害を与えて、彼をオーナーの椅子から引きずり下ろすこと。もう一つは、バンクが所有する五つ星ホテルの証であるダイヤモンドを盗み出すこと。敵は最強のデジタル・セキュリティを誇る。頑張れ、アナログ軍団オーシャンズ

感想

ダイスの製造工場に潜入するという地道な作業から地下に穴を掘って人工地震を起こすという大掛かりな仕掛けまで細かな計画が楽しい。純粋な泥棒映画とは少し違うが、カジノのシステムを騙してギャンブルに大勝するのだから立派な泥棒である。ワンコ並の大きさの脳みそしかない三十郎氏は、穴を掘るというアナログな作戦に嬉しくなって心の尻尾をフリフリしてしまう。大掛かりな計画は少しくらい現実離れしている方が楽しめる。

バンク以外の皆が幸せになる展開で唯一気の毒なホテル審査員が最後に報われる展開が好きである。ラスティは顔だけじゃなくて、そういうところが粋で格好いい(しかし、顔も抜群に格好いい。冒頭のシーンでバラクラバを被っているのに、格好よすぎて目元だけで彼だと分かる)。媚薬に頼る付け鼻野郎とは違うのである。でも、あの媚薬は凄いな。

大好きな一作目と比べて劣る点があるとすれば、シリーズが進んだことにより仲間集めのワクワク感なくなってしまったことだろう。

劇場公開時には気付かなかったが、バンクの振る舞う日本酒の銘柄が久保田だった。健康上良いことなのかどうか微妙だが、クボタと聞いて「ああ、あれね」と分かるようになった。ちなみに、三十郎氏の好きな日本酒の銘柄は山の壽である。

しばらくオーシャンズの世界に浸っていたいのでサントラを聞いている。外でこんな格好いい音楽を聞いていると、「俺は今この瞬間もビッグな計画を練っているのだぞ」と不敵な笑みを浮かべているつもりが、ただの気持ち悪い不審者になることは目に見えている。そのような事態だけは避けねばならぬ。家で聞こう。

今日の覚えておきたい台詞は、“See you when I see you.”「行けたら行く」とは違いますよ。彼らには是非再会してほしいが、フランクを演じるバーニー・マックが亡くなったことにより続編は亡くなったのだとか。典型的な面倒くさい黒人のキャラが好きだった。

オーシャンズ13 (字幕版)

オーシャンズ13 (字幕版)