オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ヒトラー最終兵器』

Outpost: Rise of the Spetsnaz, 86min

監督:キーラン・パーカー 出演:ブライアン・ラーキン、マイケル・マッケル

★★

概要

ソ連兵がナチスのゾンビ兵士と戦う話。

短評

映画がはじまって暫くすると現れるタイトル。その名も“Outpost Ⅲ”。「えっ、シリーズものなの!?」という戸惑いを禁じ得ない。邦題はそんな要素を微塵も匂わせてないではないか。当然、前の二作を観ているはずもないので戦略的撤退を検討するが、ナチスのゾンビ兵士なんてバカ映画に複雑な文脈があるはずがないと決め付けてそのまま観た。シリーズを通して観た方が面白いのかもしれないが、観ていなくても支障はなかったように思う。観ていても観ていなくても面白くはないと思う。

ちなみにシリーズ一作目の邦題は『ゾンビ・ソルジャー』。二作目は『アウトポスト BLACK SUN』。紛らわしいタイトルである。

感想

シリーズ一作目からゾンビ・ソルジャーを謳っているが、言うほどゾンビではなかった。ナチスの開発した強化兵士といったところだろう。謎の血清を使用した実験の結果である。キャプテン・アメリカも一歩間違っていればこうなっていたかもしれない。「ウォオー!!」と叫びながら襲いかかるゾンビ兵士。近接格闘を行う知能があり、これもゾンビらしくない。見た目もゾンビというよりはレザーフェイスである。

ゾンビ兵士よりも強烈なインパクトを残すのが主人公のソ連兵士ドロコフ。彼は手錠を引きちぎり、鉄の扉を蹴破る。おそロシア。あんたの方がよっぽど怪物だよ。最強の兵士はゾンビではなくソ連兵なのである。映画そのものもナチスの兵器開発よりもドロコフ無双が中心である。ゾンビ兵士が出てこなければ、邦題のつけ方よりは真面目に作られたアクション映画なのではないかと思う。