オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『デビルシャーク』

Shark Exorcist, 70min

監督:ドナルド・ファーマー 出演:アンジェラ・ケレック、ボビー・ケレック

概要

悪魔的なサメ映画。

短評

クソ映画の鑑賞というのは難しい。観客を画面へ集中させるような工夫が皆無なのに、集中を削ぐような工夫だけはこれでもかと凝らされている。おかげでついついスマホを触ったりしてしまうのだが、物語に脈略がないために目を離すと置いてきぼりにされる。いったいこの人たちは何をしているのだろう……。いや、三十郎氏は何を見せられているのだろう……。魔の70分である。

あらすじ

リンダ・ブレアという修道女がナイフで人を刺し殺しては湖に流し、サメに餌付けをしている。人間とサメの心温まる交流である。

感想

本作のサメは人を襲わない。湖をゆらりゆらりと気持ちよさそうに泳ぎ(何度も使い回される)、時空の果てから飛んでくるだけである。サメに襲われたという設定の人たちがいるが、サメと一緒に映っていないために襲われているのか溺れているのか分からない。“ピョンと飛んでパクッ”の雑な合成もない。本作で人を襲うのは悪魔と人間である。

悪魔との交流を図るスピリチュアルお姉さんがいる。彼女は悪魔に憑依される設定なのだが、身体をクネクネしているだけなので憑依されているのかどうか台詞がなければ分からない。加えて“Yes!Come inside me!”なんて叫んでいるものだから多分にポルノ的である。彼女が撮影をしているとムチムチした大槻教授的お姉さんが「悪魔なんて嘘よ」と割り込んでくる。

とりあえず本編に関係ありそうな印象に残ったシーンを書いてみたが、三十郎氏にも何のことなのかよく分からない。本作はそれ以上によく分からないシーンに溢れている。ハゲ散らかした芝生の上にタオルを敷いて日光浴する(曇っている)お姉さんをねっとり盗撮するシーンが長々と流れるが、特に何も起こらない。おっさんが延々とジョギングしてたりする。70分の映画の本編が60分で終わり、短いエンドロールの後にショッピングモールで水槽を眺めサメのぬいぐるみを買う映像が長々と流れる。特に意味はなく、再びエンドロールが流れる。

超低予算サメ映画に出演している女優はやたらと身体にタトゥーが入っている。ポルノ女優は顔が映っていなくても自分が出演していると証明するためにタトゥーを入れると言うが、同じ目的なのだろうか。それともポルノ出身なのだろうか。確かにアリのおっぱいはポルノ女優的に硬そうだった。

デビルシャーク

デビルシャーク