オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『スパイダーウィックの謎』

The Spiderwick Chronicles, 95min

監督:マーク・ウォーターズ 出演:フレディ・ハイモア、サラ・ボルジャー

★★★

概要

引っ越した家の周りにはゴブリンが住んでいました。

短評

フレディ・ハイモア一人二役の双子を演じているファンタジー映画(双子の片方しか活躍しない)。ファンタジー要素は比較的薄めだが、子供の冒険譚としては上手くまとまっていて楽しい。特にゴブリンを撃退するシーンが『ホーム・アローン』的で良い。トマトソース爆弾バンザイ。三十郎氏はお姉ちゃんを演じているサラ・ボルジャーが好きなので、もっと活躍を見たいと思っている。

感想

基本的は家の周りで完結する小さな物語である。しかし、内面世界の話とかではなく、ちゃんとファンタジーらしいファンタジーである。味方の妖精と敵の妖精、秘密の本、大人が信じてくれない子どもの世界。必要な条件が過不足なく揃っている。

ワクワクするファンタジーであることは確かなのだが、少々ホラー的である。家は結界に守られているが、結界の一歩外へ出ればゴブリンに襲われる。満月の夜には結界が消えて一斉攻撃を受ける。ゴブリンがトマトソースや塩に弱いという設定がなければ、完全に怪物もののホラー映画である。何十年も前に姿を消したままだったアーサーが実は生きているというのも神隠し的で怖いではないか。

ジャレッドの母への指摘が辛辣である。「母さんは人の話を聞かないで怒鳴ってばかり。だから父さんが出ていくんだ」。厳しい意見だが、その通りだと思うので母は受け入れて改善した方がよい。男の子のジャレッドが母に反発する一方で、お姉ちゃんのマロリーが「お母さんを困らせないで」と怒るのが面白かった。

ラストはきれいにオチをつけたと思うが、唐突感と物足りなさがある。

アーサーが妖精の世界で1日だと認識している内に現実では80年経っていたが、ジャレッドたちがいた短い時間も現実では長い時間が経っている『インターステラー』的事象は起きないのだろうか。あくまで認識だけの問題なのか。