オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『シャーク・ナイト』

Shark Night 3D, 90min

監督:デヴィッド・R・ナイト 出演:サラ・パクストン、キャサリンマクフィ

★★

概要

リア充大学生嫉妬民によるサメの撮影会。

短評

サメのCGや模型の出来は最近観たサメ映画群の中では最も良い。ビキニ姿の美女たちの身体もプリッと引き締まっている。それなのにどこか物足りないのは、敵がサメなのか人間なのかよく分からず、サメの怖さや強さが十分に描かれていないからだろう。

あらすじ

絵に描いたようなリア充大学生グループ(+ナード男)が、金持ち娘の湖畔の別荘で楽しく過ごしていたら、地元民の罠に掛かる話である。

地元民たちはドキュメンタリー番組『シャーク・ウィーク』では満足できなくなった狂信的なサメのファン向けにサメを利用したスナッフフィルムを撮影して稼いでいる。そのために塩水湖でサメを飼っているのである。しかしながら、本作の犠牲者の過半数は撮影されていないところでサメに襲われて死ぬ。無駄死である。これだけサメが自由に人を襲っていたら湖を訪れた人は皆死ぬだろう。秘密の裏稼業どころではない。

感想

つまり、サメが暴れているのか地元民の陰謀なのかどっちつかずの映画なのである。前者として観るのならサメの出番の少なさが不満だし、後者として観るのならトントン拍子で進むストーリーは緊迫感に欠ける。両者を上手く融合させるという高等技術をサメ映画に期待するのは間違っている。

サメの映像自体はとても良かった。それなりの予算を掛けて、ふざけずに作られた印象を受ける。映像の割に描写には不満があり、最初の犠牲者・白ビキニの美女(クリスティーン・ベントリー)は長々と時間を掛けて襲われているのに、サメの姿が全く映らない(それ以上に不満なのは、襲われているときに外れかけた水着が、岸に上がろうとするときにはきちんと装着されている点である)。他のサメたちは基本的にはお馴染みの“ピョンと飛んでパクッ”方式だが、“ズバンと飛んでガブリ”くらいの迫力はあった。ダルマザメはほとんどピラニア的だが、珍しいものが見られた。

三人の美女サラ(サラ・パクストン)、ベス(キャサリン・マクフィー)、マヤ(アリッサ・ディアス)のビキニ姿が眩しい。「水着姿の“女性”じゃなくて水着姿の“美女”っていうのはこういうことだよな」と三十郎氏は一人喜ぶ。最初の犠牲者が出た後にベスは着替えているのに、サラは水着のままなのが嬉しいところである。せっかく着替えたベスも服を脱がされて下着姿になるのがもう一つ嬉しいところである。

少なくとも退屈することはないのでサメ映画の中では相当マトモな作品に思えるが、冷静に考えるとそこまで面白いというわけでもない。ネタ要素もないため印象に残りにくい一作である。

シャーク・ナイト (字幕版)

シャーク・ナイト (字幕版)