オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ロスト・ジョーズ』

Raiders of the Lost Shark, 70min

監督:スコット・パトリック 出演:キャンディス・リッドストーンキャサリン・メリー

概要

空飛ぶサメに襲われる話。

短評

プライム会員特典のサメ映画を全部観る。これが三十郎氏のサメ映画マラソンのゴールである。面白いサメ映画もあるし、つまらないサメ映画もある。くだらないサメ映画もある。皆仲良くサメ映画である。しかし、中には映画と認めたくないようなサメ映画もあって、本作はそのタイプである。これ以外にも後一本それと思しきサメ映画が控えている。ただひたすら気持ちを無にして時間が過ぎ去るのを待つしかない。もしかして瞑想の教材なのではないか。

あらすじ

湖に出現したサメが、湖に入った人を一人ずつ食べる。別に面白くもないし、何と言うこともないもサメ映画だったはずが、いつの間にかサメは自由に空を飛んでいる。飛行機を落としている。実はサメはマッド・サイエンティストが作った凄いサメなのであった。古代のサメみたいな要素があったような気もするけど、気にしないことにする。

感想

サメはノッペリCGとお人形合成の合わせ技。お人形が画面を横切っていくところは、何とも言えない虚しい気分になる。当然、人を襲うシーンをちゃんと描けるはずもなく、ピョンと飛んでパクっである。これでも『フランケンジョーズ』よりは映像的にマシなのかもしれないが、あちらの方が振り切れたクソ映画である分、カルト的なファンがいるかもしれない。

映画の冒頭に「これは本当の話です……嘘です」と笑えないギャグが挿入されている。全てが嘘っぱちのように思えるが、圧倒的なリアリティをもって描かれている点もある。女性の身体である。本作の女性は皆何故か服の下に水着を着ていて、すぐに泳げるように準備している。彼女たちの腹回りはとてもだらしなく弛んでいる。我々が普段で映画でうっとりと眺める引き締まった肉体は幻想なのだと気付かせてくれる。「これはこれで……」と思えなくもないが、揃いも揃ってぽっちゃりなのは現実の反映なのか、監督の趣味なのか。

引き締まっている人もいる。寒々しい湖で即席おっぱい撮影会をはじめるフランス人はいい身体をしているし、黒人女性は腹筋が割れている。サメ映画も多様性の時代だな。

70分の映画なのに、OPクレジットとエンドロールがやたらと長い。この映画にそんなに多くの人が関わっているなんて嘘だろう。三十郎氏ならアラン・スミシー表記を希望するレベル。

ジュラシック・シャーク』という映画と同じ監督の作品で、映像の使い回しもあるらしい。こちらもプライムビデオで配信されているが、吹替版しかないのでなかったことにする。三十郎氏は吹替版で映画を観る文化を持たない。決して観たくないから逃げるわけではないですよ。

ロスト・ジョーズ

ロスト・ジョーズ