オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『メガ・シャークVSグレート・タイタン』

Mega Shark vs. Kolossus, 89min

監督:クリストファー・レイ 出演:イリアナ・ダグラス、エイミー・ライダー

概要

サメと巨人が戦う話。

短評

軍部、企業家、CIAとサメを中心とした様々な思惑が入り乱れるサメ映画らしからぬ複雑な構造を持つバカ映画。よく頑張ったと褒めたいところだが、端から真面目に観るつもりなど毛頭ない三十郎氏にしてみれば「そんなものは求めていない」の一言である。サメの出番の多さの割には巨人との絡みが少なく、力を入れる箇所を間違っているのではないかと思う。

感想

サメ映画がシリーズを重ねるとどうなるか。サメはいつまでも海中に留まってはくれず、外の世界に活躍の舞台を求める。超巨大で超高速、並外れた跳躍力を有するも基本的にはサメであることを放棄しなかったメガ・シャークも例外ではない。本作では宇宙に飛び出す。何故宇宙なのか。何故無事に帰ってこられるのか。疑問に思ってはいけない。それがサメ映画なのだから。ここ一週間ほどでサメという存在に対する認識が随分歪められてしまったような気がする。

グレート・タイタンことコロッサスのデザインは思った以上に『進撃の巨人』なのだが、皮膚がなくて筋肉丸見えの巨人は『進撃の巨人』以前にも存在するのだろうか。名ばかりのオキシジェン・デストロイヤーも登場するし、普通に日本のサブカルチャーからパクっているだけなのかもしれない。

本作では核ミサイルが発射される。核ミサイルの発射には複雑なプロセスが必要で、それらは様々な映画で緊迫感をもって描かれている。しかし、サメ映画の世界ではそんなややこしいものの存在は許されない。提督の独断でポンポンと打ち上げられ、目的を果たすことなく自爆させられる。『キング・オブ・モンスターズ』での核やオキシジェン・デストロイヤーの扱いの軽さに対する批判が散見されたが、事前に本作を本作を観ておけば免疫ができただろう。なお、この提督はサミュエル・L・ジャクソンの出来の悪いモノマネしているような演技である。

潜水艇が海からリオのキリスト像まで吹っ飛ばされるシーンが笑えた。

2010年の『メガ・シャークVSクロコザウルス』までの2作品に比べて、2014年の『メガ・シャークVSメカ・シャーク』以降の2作品は明らかにCGの質が向上している。これは、両者の間の空白期間、2013年の『シャークネード』の人気を受けて低予算サメ映画に注目が集まり、制作費を集めやすくなったためではないかと考えている。凄いな、シャークネード。そして罪深いな、シャークネード。

エンドロール後に旧式のサメ映画的な人が襲われる映像が流れ、「MEGA SHARK WILL RETURN」の文字が。「うぉおおおおおお!!!」と盛り上がることはないし、まだ戻ってきていないらしい。

プライムビデオではまだまだたくさんのサメ映画が配信されている。どうしよう……。引くことも勇気ある行為だぞ。