オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ギャングバスターズ』

The Baytown Outlaws, 98min

監督:バリー・バトルズ 出演:ビリー・ボブ・ソーントンゾーイ・ベル

★★★

概要

チンピラ三兄弟が少年を誘拐して依頼人に届ける話。

あらすじ

「2万5000ドル出すから私の名付け子を元夫から取り戻してきて」なんて唐突に切り出す美女がいれば、それはもう怪しい取引に決まっているのである。「はいこれ、前金の5000ドルね」なんてポイッと払うのも気前が良すぎる。元夫は当然危ない奴で、名付け子を奪還しても続々と追手が現れる。そういう話である。

感想

三兄弟に送り込まれる刺客たちは、セクシー美女軍団、世紀末的装甲車両に乗ったヒャッハーたち、そしてネイティブ・アメリカンの集団。ビジュアル的な魅力は、最初の美女軍団がピークで徐々に下がっていく。一方、戦闘能力は、徐々に上がっていく。これはちょっとバランスが悪い。戦う順番を入れ替えればよかったのに。

美女軍団はエロエロな衣装を身に纏い、大きなバイクを乗りこなす。これはどう考えても強いやつである。敵のボス・カルロス(ビリー・ボブ・ソーントン)の「俺の送り込んだ刺客が今頃あいつらを全滅させてるぜ」的なモノローグと美女軍団の映像を重ねてどんな戦いを見せてくれるのかと期待したら、三兄弟にあっさりとやられてしまう。美女軍団のボス・ローズを演じているゾーイ・ベルはスタントが専門のようなので、彼女のアクションシーンが少ないのはもったいない。

ビジュアル的な魅力とアクションシーンの盛り上がりが反比例するというちぐはぐさを除けば、それなりに楽しかった。映画冒頭のドンパチがなかなか激しく、乗り込んで銃撃戦を繰り広げた住所が間違っていたというおまけもつくので、アクション映画としてコメディ映画としても導入はバッチリである。導入が良ければ、あとは勢いでなんとかなる。

三兄弟の中では次男のリンカーンが好きだった。口をきけない巨体の男である。彼は機械に登録した音声を発しているのだが、怖い見た目に似合わない間の抜けた「I'll be back」が癖になる。敵のボスはビリー・ボブ・ソーントンが演じている割にキャラが弱くて惜しかった。重要なはずなのに客寄せのちょい役である。