オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『拘禁 囚われし宿命の女』

Agnosia, 109min

監督:エウヘニオ・ミラ 出演:バルバラ・ゴエナガエドゥアルド・ノリエガ

★★

概要

防音遮光加工した部屋で感覚過敏を治療する話。

あらすじ

馬が撃ち殺されたのを目撃してショックを受け、転び、視覚と聴覚に変調をきたしたホアナ。医者の説明によると、脳が受け取る刺激に対してフィルターをかけられず、感覚が過敏になっているとのことである。「三日間、遮光と遮音を徹底した部屋で外界から隔離すれば治るよ」と言うので試してみる。

感想

エロそうなタイトルに偽りなくエロいことが起きる。ホアナが相手の顔や声を認識できないのを利用して、悪い奴らがホアナからある情報を聞き出そうと画策するのである。そこで登場するのが婚約者の代役の男。治療と称して隔離しているところに代役を送り込み、婚約者と信じ込ませて懇ろに。起こることが起こる。

代役の男が役得で羨ましいというのは一旦置いておく。ホアナにとってはこれが初体験であり、しかも本人は婚約者と交わったものと信じている。偽の治療が終わり、本物の婚約者と再会すると「早く早く」とせがむ。婚約者が挿入すると「これは別人の陰茎だ」と気づくのである。顔や声は分からなくても、そこは分かるんですね。

ホアナから聞き出そうとした情報とは、ホアナに変化が起きるきっかけとなったレンズの設計図なのだが、レンズというアイテムと認識の歪みという互いに関係ありそうな二つの要素に繋がりが見えなかった。

認識の歪みは、何かのメタファーなのか、それともホアナを悲恋へと導くための単なる道具なのか。単なる道具であればプロットがとっ散らかってしまった感じがする。そこに意味を見出だせなければ、婚約者よりも間男の方が気持ち良かったというだけの話になってしまう。

ホアナを演じるバルバラ・ゴエナガのおっぱいは素敵で、正面からだけではなく横からも捉えられているのが高ポイントである。

遮光しているはずなのに雷の光が入ったりとよく分からない隔離部屋だったが、薄暗い雰囲気や、鏡でモニターできるようにしている機構は面白かった。