オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『アンクル・ドリュー』

Uncle Drew, 103min

監督:チャールズ・ストーン3世 出演:カイリー・アービングシャキール・オニール

★★★

概要

バスケットボールが上手すぎるおじいちゃんたちの話。

短評

バスケットボールと言えば、2メートルを優に超える巨人たちが、何をしているのか理解不能なレベルの機敏な動きを見せる競技である。地上でクルクルとターンを決めて相手を交わしたかと思えば、高く舞い上って空中でもクネクネと動いている。手のひらに吸引装置でも付いているかのようにボールが手を離れない。果たして彼らは三十郎氏と同じ人間なのだろうか。

感想

三十郎氏のバスケットボールにまつわるエピソードと言えば、鈍くさい三十郎氏の顔面をシュートの跳ね返りが強襲し、メガネが壊れてしまったという屈辱の記憶くらいである。これはかつて書いた通り。

三十郎氏とバスケットボールの関わりは薄い。アンクル・ドリューを演じる現役のNBAスター選手カイリー・アービングも知らない。知っている出演者はシャキール・オニールカメオ出演スティーブ・ナッシュだけで、他の元スター選手たちの名前すら聞いたことがない。「あの選手がお爺ちゃんに!」という驚きを得られないのが残念である。

出演者については知らずとも、おじいちゃんたちが華麗なプレーを披露するという単純な面白さが阻害されることはない。現役選手が演じているドリューの動きは老人離れしていると言うよりも人間離れしているし、元選手たちも要所要所で華麗なテクニックを見せつける。バスケットボールのプレイが凄いのはもちろんだが、プロの俳優ではない彼らの演技が特に違和感なくハマっているのも芸達者で凄い。

ストーリーは予定調和の平々凡々なコメディ。展開について褒めるようなところはないが、所々笑える。三十郎氏が気に入ったのは、車椅子に座っていたブーツが昔のシューズを履くなり急に動けるようになるシーンや、病院のテレビで試合を見ているビッグ・フェラ(シャキール・オニール)の尻が丸出しになっているシーンである。