オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『トレイン・ミッション』

The Commuter, 104min

監督:ジャウム・コレット=セラ 出演:リーアム・ニーソンヴェラ・ファーミガ

★★★

概要

家族を人質にとられたリーアム・ニーソンが頑張る話。

短評

「ああ、またリーアム・ニーソンが無双する話ね」と思ったなら、それはおおよそ正しい。『96時間』の頃のまだアクションスターでなかった彼が無双する姿に新鮮味があったのもの今は昔。この路線で人気を博した彼がそれらしい作品に出演を続け、今となってはどこからどうみても“最強のおっさん”である。

あらすじ

元警察官で、保険の営業を10年間続けてきたマイケル(リーアム・ニーソン)が解雇される。憂鬱な帰り道、電車で向かいの席に座ってきた怪しい女に取引を持ち掛けられる。「10万ドルあげるから、乗客の中からある人物を見つけてくれない?」

感想

そんな怪し気な取引は当然トラブルの元である。しかし、トラブルに巻き込まれなければリーアム・ニーソンが活躍できない。しかし、そこはリーアム・ニーソンである。どんなトラブルに巻き込まれようと知力と体力を駆使して解決してみせる。スティーヴン・セガールを見ているような安心感がある。もう70歳が近いのに、格好いいなあ。

設定はかなり無理筋だし、リーアム・ニーソンがなんとかしてくれるだろうという謎の安心感もあるのだが、ルールがはっきりしているので話に入り込みやすい。ちゃんとハラハラドキドキできる。ちゃんとアクションも用意している。ちゃんと衝撃の結末も用意している。最後の展開まで含めて様式美の一言にまとめられる映画だが、押さえるべきところを押さえている映画である。

乗車している鉄道車両の衝突が予測される場合、進行方向に対して前向きに座るよりも、後ろ向きに座る方が安全性が高いそうである。本作のエヴァクララ・ラゴ)は前向きに座って机に手を突っ張っていたので、これは危険である。最強のおっさんが助けてくれるときも、そうでないときも、身を護る自助努力を。乗り物酔いとどちらのリスクをとるのかは、その人次第である。飛行機が墜落しそうなときは、酸素でハイになって諦めよう。

Commuterは通勤者という意味。アメリカの通勤電車は日本ほど混雑していなくて快適そうだったが、ニューヨークの中心部も押し合いへし合いすることはないのだろうか。日本の鉄道政策は明らかに失敗である。乗車率に法定上限を設ければ都市部の住民は甘受できないレベルで移動が不便になるはずなので、東京の一極集中が自然と解消されるのではないかと密かに考えている。根拠はない。