オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ×メカゴジラ』

Godzilla against Mechagodzilla, 88min

監督:手塚昌明 出演:釈由美子宅麻伸

★★★

概要

ゴジラの骨からメカゴジラを造る話。

短評

白目ゴジラの『大怪獣総攻撃』は鑑賞済みのためスキップしてシリーズ第26作。ゴジラの目は普通に戻り、熱線も赤から青へと戻っている。口の形状も普通になった。バーニングゴジラは確かに格好いいが、あれは特殊形態であって、青い熱線を吐くゴジラがやはりゴジラらしい。皮膚の色は何故か薄くなっている。

あらすじ

オキシジェン・デストロイヤーで倒したゴジラの骨を引き揚げ、そこから採取した細胞を利用して生体ロボット・機龍が造られる。そちらの方面に疎い三十郎氏は生体ロボットって何だろう?と疑問に思うものの、劇中の説明によると通常よりも演算が速いそうである。どうせ架空の技術なんだからその設定要る?と再び疑問に思うものの、ゴジラの鳴き声に反応して暴走する展開が用意されている。暴走して街を破壊したメカゴジラの再出撃にあたり、首相が「全責任は私がとる」と言うのは頼もしく見えるが、国民のコンセンサスは得られないだろう。

感想

昭和、平成のシリーズに登場した空飛ぶメカゴジラとは異なり、本作のメカゴジラは航空機にワイヤーで吊り下げられて運搬される。これが実に良い。ワイヤー装着のシークエンスが、巨大構造物萌えの心をくすぐるのである。ロボットというのは動きに制限がある方がロボットらしくていいのだと感心していたら、ビューンと飛んで、高速タックル、軽々とジャンプを決めてしまってガッカリである。どうして余計なことをせずにいられないのか。

メカゴジラにはアブソリュート・ゼロなる超兵器が搭載されている。これを何故か陸上で発射せず、ゴジラもろとも海に飛び込んで発射する。ゴジラは立ち上がって帰っていくのだが、発射シーンが直接描かれていないために、どうして効かなかったのか分からない。「ゴジラを撃退した。これは我々の勝利だ」なんて言っても、メカゴジラはエネルギー切れ、ゴジラの気分一つで日本は壊滅させられていただろう。これは明らかに精神勝利法である。

90分以内に収められているため、話はすっきりとまとまっていて中弛みしなかった。

松井秀喜が二度登場するが、彼は監督やコーチもしていないし、今の子どもが見たら「誰だこいつ……?」ってなるのだろうか。

湯原教授が茜を口説くのは、娘を道具として利用した悪質なナンパだと思う。

ゴジラ×メカゴジラ

ゴジラ×メカゴジラ