オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

Godzilla vs. Megaguirus, 105min

監督:手塚昌明 出演:田中美里谷原章介

★★

概要

ゴジラを人工ブラックホールに葬る話。

短評

シリーズ第24作。背ビレがギザギザで、顔が爬虫類っぽいトカゲゴジラは前作から引き継がれているが、首都が大阪になっていたりすることからも同一世界の話ではないらしい。次作『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総進撃』も初代以降現れていなかったゴジラが登場する話なので、ミレニアムシリーズは各作品間の繋がりがないのだろう。ゴジラをGって呼ぶとゴキブリみたいですよね。

感想

武闘派の女性が主人公という先進的な試みはよいのだが、これが単なるヒステリー持ちの無能女である。感情に任せて暴力を奮い、作戦の失敗は他人のせい、機密漏洩の危機は子どもの約束で済ませ、相手の主張を無視して「あなたたちを信じてるから」と作戦を強行する。男と女の悪い部分のハイブリッドである。先見の明があったと後世から評価されてもよさそうな企画なのに、女嫌いの男がつくったようなキャラクターのせいで台無しである。

主人公の辻森桐子を演じる田中美里の演技も酷い。無理して作った不自然な強い女になってしまっている。もっともキャラクターの不自然さを踏まえれば正確な表現なのかも知れない。ここまでに観たミレニアムシリーズの三作品は、いずれも演技の拙さが気になるが、これは現代に近づくにつれて現実の話し方との違いが目に付きやすいのが原因だろうか。

ゴジラを人工ブラックホールに葬り去るべく開発されたディメンション・タイド。略してDT。初めての仕事にぶっつけ本番で挑み、見事に失敗する。これは狙って童貞を馬鹿にしているだろう。DTくんは悪くない、急遽登板させたヒステリー女が悪い。でもね、チャンスは突然にやってくるものですよ。DTくんは大気圏外から地球に落下するのだが、大気圏外って地球の引力の影響受けるの?そこは「俺の宇宙では受けるんだよ」だろうか。

昭和シリーズで「対」、平成シリーズで「VS」を使ってしまったので、「×」を使用している。意味深である。おまけにメガギラスは尾の先端部でゴジラを突き刺す。薄い本ができそうである。ゴジラの顔を突き刺したと見せかけて、ゴジラが尾を噛み切る演出はよかった。

エンドクレジットの後におまけ映像がある。これまでのシリーズも見逃していただけであったのかな?確認する気はないけれど。

ゴジラ×メガギラス G消滅作戦