オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ2000 ミレニアム』

Godzilla 2000, 106min

監督:大河原孝夫 出演:阿部寛西田尚美

★★

概要

ゴジラがエイリアンを撃退する話。

短評

平成ゴジラシリーズの終了から四年空けて公開されたミレニアムシリーズの第1作かつシリーズ第23作。四年という期間は、新たにシリーズを始めるための技術革新が起こるには短いように思われるが、合成のクオリティが上がり、大幅にCGも導入されている。なお、CGのクオリティは見るに堪えないほど低い。

感想

エメリッヒ版の『GODZILLA』が「こんなのゴジラじゃない。ただのイグアナだ」と不評だった割には、本作のゴジラの背ビレは刺々しく、デザイン的にはハリウッド版に寄せている。顔は上下に圧縮されて口が広く、先端が鋭いので、爬虫類的である。禍々しい背中や凶暴そうな口を手に入れた替わりに、目はクリっとしていて可愛らしい。

今回の敵はエイリアンである。「ワレワレハ〇〇セイジンダ」的な昭和の雰囲気を漂わせる人型宇宙人ではなく、『メッセージ』のように正体不明の物体に乗って現れる。「こいつは不気味でいいな!」と期待していたら、タコ型のクソダサエイリアンに実体化し、最後は普通の怪獣に変化してしまうのでガッカリした。

ゴジラが最初と最後にしか出てこない地味な作品である。出てきたときも、エイリアンとペチペチと迫力のない肉弾戦を繰り広げる地味さである。ゴジラをよそに人間とUFOを物語の中心に据えた割には人物描写が雑で、シリアスを装ってみただけに終わっている。主張しないゴジラとは対称的に、人間は唐突に主張だけはするものだから違和感がある。シリーズにおける本作の立ち位置も掴みづらい。また、阿部寛の演技が酷い。

燃える街を光源にしたような赤い色彩は綺麗だった。

ゴジラ2000ミレニアム

ゴジラ2000ミレニアム