オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラVSスペースゴジラ』

Godzilla vs. Spacegodzilla, 107min

監督:山下賢章、川北紘一 出演:橋爪淳小高恵美

★★

概要

ゴジラにスペースゴジラを撃退してもらう話。

短評

悪役としてリブートされたゴジラが「実は良い奴なんだよ」扱いを受けて昭和ゴジラへと先祖返りするシリーズ第21作。悪役として登場し、他怪獣と戦い、最後は人類の味方へ。昭和ゴジラの流れをそのまま繰り返している。モンスターバースでは最初から人類の味方扱いして途中経過を省いている。省いていない日本もゴジラの変化を描けているわけではないし、アメリカは合理的だなあ。

感想

宇宙に消えたビオランテモスラに付着したG細胞がなんだかんだあって誕生したのがスペースゴジラとのことである。シリーズ全般に言えることだが、まともに分析する材料も揃っていないのに、全てが判明したかのように台詞で説明してしまうのは何とかならないのか。詳細不明のままでも物語は進められるのに、全部喋ってしまうと却って陳腐になる。「ちゃんと設定を練ってるんですよ」と声高にアピールする必要はない。詳細が分からないと満足できない人向けに設定集をつくって販売しておけばいい。

スペースゴジラは飛行するとき、背中に巨大な結晶を背負っている。とても邪魔そうである。地上に降り立つときには小さくなっている。この結晶は大きいか小さいかのどちらかしかなく、変化の様子が見られないのは技術不足なのか。それとも手抜きか。

メカゴジラの劣化二番煎じ的なモゲラは驚くほど格好悪い。おまけにゴジラとスペースゴジラの戦いに割って入ってテンポを悪くしているだけである。出てこなければよかったのに。ついでにリトルゴジラも陳腐なだけなので出てこなければよかった。

ゴジラの表皮に受信機を埋め込んで超能力者が操縦する。スペースゴジラも操って宇宙に帰ってもらえばよろしいのでは?

平成シリーズ最初の『ゴジラ』ではミニチュア・セットの規模やクオリティの進歩に驚かされたが、本作では宇宙空間のセットに逆の意味で驚かされた。

ゴジラVSスペースゴジラ

ゴジラVSスペースゴジラ