オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラVSビオランテ』

Godzilla vs. Biollante, 104min

監督:大森一樹川北紘一 出演:三田村邦彦沢口靖子

★★

概要

ゴジラビオランテが戦う話。

短評

ビオランテのデザインの魅力で一点勝負するシリーズ第17作。既存の動物や昆虫を巨大化させるのではなく、ゴジラと薔薇と人間を配合した禍々しく独創性のある怪獣が新鮮である。モンスターバースでもオリジナルの怪獣をもっと見せてほしいと思うのだが、それだと観客を呼ぶのが難しいのだろうか。一方で、ビオランテ以外は魅力に乏しく、終盤に畳み掛けてくるご都合主義にはうんざりする。

感想

人間社会を襲うゴジラという構図は前作から引き継ぎながらも、怪獣どうしを戦わせる路線に戻った。第二形態のビオランテゴジラよりも巨大で、とても強い。ウネウネと動く触手はどうやって操ったのだろう。触手でゴジラの皮膚を貫き、大量のゲロを浴びせるとゴジラは倒れる。問題はここからである。

「勝った方が人類最大の敵になる」と煽っておきながら、ゴジラを撃退したビオランテは配合された人間に支配されて消失する。ガッカリである。おまけに倒れていたゴジラが復活したかと思えば、大人しく海へ帰っていく。これまたガッカリである。これならゴジラビオランテを倒して海へ帰っていく昭和方式の方がご都合主義が一回少なくて済む。ゴジラを人類の味方にしてしまった背景にはそんな妥協があったのかもしれない。

人間が活躍しすぎるのは三十郎氏の好みではない。スーパーX2なる架空のテクノロジーによりゴジラと対等にやり合うのは、怪獣たちの戦いを矮小化させるだけである。自衛隊を活躍させたいにしても、現実の兵器で対抗できなければ何も出来ないも同じだろうに。

沢口靖子化するビオランテには笑ったが、ゴジラと意思疎通する超能力少女は笑えなかった。

ゴジラVSビオランテ

ゴジラVSビオランテ