オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『レッド・エージェント 愛の亡命』

Despite the Falling Snow, 93min

監督:シャミン・サリフ 出演:レベッカ・ファーガソンチャールズ・ダンス

★★

概要

ターゲットを好きになっちゃう女スパイの話。

短評

レベッカ・ファーガソン主演作。本作が公開された2016年の前年には『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に出演して売れっ子女優への道を歩んでいたはずの彼女が、どうしてこんな安っぽいテレビドラマのような映画に出演してしまったのだろう。タイウィン・ラニスター役でお馴染みのチャールズ・ダンスも出演しており、キャストは意外にも豪華。もちろんその豪華さは作品の面白さに全く結びついていない。

感想

全くと言ってよいほど旧ソ連の雰囲気は感じられないが、旧ソ連が舞台のスパイ映画である。スパイ映画的なアクションはなく、めくるめく陰謀もない。緊迫感溢れる駆け引きもないとなれば、最後に残るのは人物の心情描写だけである。ところが、これが驚くほど雑で、唐突に怒ってみせたり、葛藤するポーズだけ見せたり、取って付けたように惹かれ合ったり。最も重要なカーチャ(レベッカ・ファーガソン)がサーシャを愛するに至る過程も実にいい加減である。愛に理由はいらないのかも知れないが、それでは物語にならない。

レベッカ・ファーガソンのファンでなければ本作を観る必要はないし、ファンでも観る必要があるのか分からない。カーチャを演じているときのダークヘアは美しいが、カーチャの姪ローレンを演じているときの明るいショートヘアは似合っていなかった。髪色が悪いのか髪型が悪いのか、少々老けて見えた。

ロシアの男性の愛称は、アレクサンドルはサーシャ、ミハイルはミーシャとなるらしい。なんだか女の子みたいで可愛らしい響きである。