オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『メカゴジラの逆襲』

Terror of Mechagodzilla, 83min

監督:本多猪四郎中野昭慶 出演:佐々木勝彦、藍とも子

★★

概要

ゴジラ対大宇宙ブラックホール第三惑星人。

短評

昭和ゴジラシリーズ最終作となるシリーズ第15作。前作に引き続き、大宇宙ブラックホール第三惑星人がメカゴジラを利用して地球侵略を試みゴジラに撃退される。

感想

前作ではゴジラキングシーサーメカゴジラ一体を相手にしていたが、本作ではゴジラ一体に対してメカゴジラとチタノザウルスが襲いかかる。敵に背後を晒しがちなゴジラにとって複数を相手にするのは不利かと思われるが、この二体は共に操られているくせにまともに共闘しない。

ゴジラメカゴジラも終盤までほとんど出てこない。映画の大半はチタノザウルスが主役である。ゴジラを出しておけばよいというものではないが、バランスは考えた方が良い。前面に出さずとも存在を感じさせ続けることで観客の興味を維持できる。この辺りはハリウッド版は流石によく練られていると感じる。

前作では緑色の健康的で不味そうな酒を飲んでいた宇宙人が、赤いワインと思しき酒を飲んでいる。緑の方が気持ち悪くて好きだった。

作り物のおっぱいが登場する。皮膚の下に何かが注入されたという意味の作り物ではなく、皮膚自体が作り物である。これはおっぱいと呼ぶべきか否か。これなら映さなくてもよかったのではないか。

昭和シリーズを総評すると「あまり面白くなかった」というのが三十郎氏の結論である。初代ゴジラは不気味で面白かったものの、他作品の特撮技術は現代では迫力不足だし、ストーリーの陳腐さは言うまでもない。映画の見方としても、作品自体の魅力というよりもシリーズに新しい要素をもたらしているかどうかが評価の基準になってしまっていたように感じる。怪獣プロレス路線を決定づけた『キングコング対ゴジラ』の時点でマンネリが始まり、その後マンネリを打破するような決定的な作品はなかった。ゴジラの歴史に触れられたことは収穫であり、これで今後は「昭和のゴジラは初代以外は今観ても面白くない」と自信を持って言うことができる。実際に観てみないとつまらないのかどうかも分からない。

メカゴジラの逆襲

メカゴジラの逆襲