オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『パーフェクト・トラップ』

The Collection, 81min

監督:マーカス・ダンスタン 出演:ランドル・アーチャー、ジョシュ・スチュワート

★★

概要

変態マスクマンの家から脱出せよ。

短評

切断、圧縮、刺殺、爆発、串刺し、釣り、火炎。次々と築かれる死体の山。眼の前に広がる死体の海。コープス・リゾートへようこそ。ストーリーもなければ、ホラー的なタメもない。なにもないがあるんだよ。

感想

マスクマンの家には様々な罠がある。これでもかと言わんばかりに多様な方法で人が殺されるのは楽しいが、やはり最低限のストーリーというものは必要だと思う。「最低限のストーリー」というのは簡単なようで難しい。本作のストーリーは過小である。『ソウ』シリーズはマンネリを考慮しなければバランスがいいのかもしれない。

まともなストーリーがないものだから、どうやって殺されるのかだけかが唯一の楽しみとなる。従って、逃げるベリーショートちゃん(エマ・フィッツパトリック)よりもマスクマンを応援することになる。しかし、マスクマンにも魅力が感じられない。焦点が定まらない。

画面が赤い。ほとんどの場面で血が流れているし、照明も赤く、炎も上がる。人間の身体が切り刻まれるシーン以外にも、虫や人体標本といったグロ要素も用意されている。個々の見せ方は悪くないだけに話に入り込める仕掛けが欲しかった。

マスクマンの正体が分からないことが活きていない上に、最後に正体を明かすのは酷い。

『ワナオトコ』という前日譚があるのだとか。少し気になるけれど、プライム・ビデオにないし多分観ないだろう。