オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『スカイスクレイパー』

Skyscraper, 102min

監督:ローソン・マーシャル・サーバー 出演:ドゥエイン・ジョンソン、ネーヴ・キャンベル

★★★

概要

炎上する超高層ビルから家族を救う話。

短評

世界最大の220階建て超高層ビルを舞台にジャンプしたり登ったりするにはドゥエイン・ジョンソンの身体はどう考えても巨大過ぎる。これはトム・クルーズジャッキー・チェンのお仕事だろうと思うが(実際に『ゴースト・プロトコル』的な部分も多い)、巨大過ぎてスローな動きが却って手に汗握る緊迫感を演出している。

あらすじ

超高層ビルの管理システムをタブレット一つで完全に掌握できる。しかもタブレットは責任者が持ち出し可能である。これはどう考えてもテロリストに狙ってくださいと言わんばかりである。主人公ウィル・ソーヤー(ドゥエイン・ジョンソン)はセキュリティの責任者であり、「これでバッチリです!」とお墨付きを与えているのだから救いようがない。これは彼が自分で解決する責任がある。

感想

巨大な肉体向きではない舞台でも巨大な肉体と義足を武器に立ち向かっていく。問題の解決策はいつだって筋肉とダクトテープである。既視感のある演出が多いという問題はあるものの、エレベーターがあるのにわざわざ外壁を登って手を滑らせるシーンでは思わず息を呑むし、巨躯を持て余して悪戦苦闘する姿を楽しむアクション映画としては十分な水準に達している。近年上海に存在感を奪われつつある香港が舞台というのも楽しい。香港加油

ウィルの妻サラ(ネーヴ・キャンベル)が元軍医という設定は良かった。ただ夫の助けを待つだけでなくテロリストと対決する展開に無理が出ない。テロリストの綺麗なお姉さん(ハンナ・クィンリヴァン)との女の戦いも期待していたら、きっちり見せてくれて嬉しかった。

オーナーご自慢の全面パネルの設備だが、映像を投影するのならわざわざ高所に造る必要はないのでは?『燃えよドラゴン』をやるために無理矢理設けた感はあるが、テロリストと決着をつけるときの台詞はクール。

タイトルは超高層ビルの意味。scrapeには「削り取る」という意味がある。「空を削り取るもの」で超高層ビルとは格好いい。

最後にロック様の有り難いお言葉を書き記しておこう。「不調の9割は再起動で直る」「ダクトテープで何でも直せる」。

スカイスクレイパー (字幕版)