オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ロシュフォールの恋人たち』

Les Demoiselles de Rochefort(The Young Girls of Rochefort), 126min

監督:ジャック・ドゥミ 出演:カトリーヌ・ドヌーヴジーン・ケリー

★★★

概要

美人双子の話。

短評

地の台詞もある通常のミュージカル。やはりこちらの方が見やすい。物語も明るくポップな印象になり、よりミュージカルらしい作品である。音楽やダンスに『ラ・ラ・ランド』の引用元と思われる箇所が多々ある。本作と『シェルブールの雨傘』を組み合わせれば、『ラ・ラ・ランド』の骨格が出来上がりそう。

感想

物語は、出会ったりすれ違ったり、また出会ったりと色々と咲き乱れている。『シェルブールの雨傘』は悲しい形でそうなるしかないといった感じだったが、本作は明るい形で落ち着くところに落ち着いたという印象である。一本筋の通ったストーリーではないが、ワチャワチャした感じがミュージカル的な賑やかさである。

相変わらず美しいカトリーヌ・ドヌーヴだが、『シェルブールの雨傘』のジュヌヴィエーヴの方が三十郎氏の好みである。切なさを湛えた女性に惹かれるのか、それとも本作はメイクが濃すぎるのか。彼女の髪のボリュームが凄まじく、毛髪の量に不安を抱える三十郎氏としてはウィッグではないかと疑いたくもなる。本作で双子の姉妹を演じ、彼女の実の姉でもあるフランソワーズ・ドルレアックも美しいのだが、やはりブロンドには華がある。

唐突に現れたジーン・ケリーには笑ってしまった。ソランジュがひと目で恋に落ちるには年を取りすぎている気もするが、彼はスターである。年齢に関係のない魅力があるに違いない。50歳を過ぎてあんなキラキラした笑顔を見せられる人は他にいるまい。彼は「下着が見えていますよ」と指摘するが、ターンを決める度にパンツを見せびらかす世界でそんなことを気にしてどうする。『ウエスト・サイド物語』のベルナルド役ジョージ・チャキリスも出演しており、豪華なキャストである。