オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ対ヘドラ』

Godzilla vs. the Smog Monster, 85min

監督:坂野義光 出演:山内明、川瀬裕之

★★

概要

ゴジラが出演する環境保護の啓発ビデオ。

短評

ゴジラが出てくること以外はゴジラ映画らしくないシリーズ第11作。最新鋭の映像による大迫力のゴジラ映画を観た後なので着ぐるみが辛いが、それ以上にゴジラの動きとしては「なし」としか思えない飛行が辛かった。

感想

ゴジラヘドラは本来相性の良い存在だろう。前者が核の隠喩として、後者が公害の直喩としての存在である。序盤で対話を試みているように見えるシーンがあることからも、互いに理解できる点があるのではないか。

メッセージ性は興味深いものの、余りにも直接的過ぎて説教臭い。ヘドラの影響をそのまま公害に例えずに、もう少し怪獣としての側面が強調されればよかったと思う。

果たして本作にゴジラは必要だっったのか。人間が生み出してしまった怪獣に対して人間が対処しようとする展開は良かったものの、結局人間は役立たずであり、ゴジラがよく分からないシステムで装置を起動させる。ゴジラは電流が苦手なのではなかったか。

ゴジラシリーズとしては明らかに物足りないものの、奇抜な演出が光る。不気味なアニメを挿入したり、ヘドラの硫酸ミストにより肌が爛れたり白骨化したり。当時の子どもにはちょっとしたトラウマだっただろう。

戦闘シーンが夜になって迫力とヘドラの不気味さが増している。

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ