オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ヘルボーイ』

Hellboy, 122min

監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:ロン・パールマンセルマ・ブレア

★★★

概要

ヘルボーイラスプーチンと戦う話。

短評

ヘルボーイの真っ赤な顔がどうも安っぽい気がして敬遠してきたが、デル・トロ監督の著書を読み、その想いを知ってようやくの鑑賞である。他のヒーロー映画をたくさん観て様々なデザインに触れたこともあり(MCUのヴィジョンの影響が大きいと思う)、ヘルボーイのデザインはすんなりと受け入れられた。リック・ベイカーによる特殊メイクも見事である。

感想

コミック原作のヒーロー映画には迫力あるアクションを期待するが、デル・トロの興味はそこではなく、ヘルボーイをはじめとするキャラクター(半魚人のエイブもいる)やクトゥルフ神話的グロテスクな怪物、異界と繋がる世界観なのだろう。怪力のヘルボーイだが、動きはどちらかと言えば鈍重、銃の腕は下手くそ、巨大な右腕のパンチの一点推しである。そのためアクションは少々単調に感じる。

一方でキャラクターはとても魅力的である。皮肉屋でハードボイルドな雰囲気を纏いながら、恋に悩むヘルボーイがかわいい。醜悪な外見の男の恋はデル・トロの好きなモチーフなのだろう。血液の中からラスプーチンが復活するシーンがあったりと、ダークなビジュアルが多いながらもコミカルな演出が多くバランスがとれている。

ヴィランのクロエネンは双剣を扱う姿が格好いい。そのスタイリッシュさと対称的に、全身を覆った服を脱ぐとグロテクスなのも良い。

原作の『ヘルボーイ』を全く知らない観客にとっては説明不足というか不親切なように感じた。

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