オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『キングコング対ゴジラ』

King Kong vs. Godzilla, 97min

監督:本多猪四郎円谷英二 出演:高島忠夫佐原健二

★★

概要

キングコングゴジラを戦わせる話。

短評

シリーズ第三作。本作からカラー作品になっている。怪獣どうしを戦わせる展開は前作『ゴジラの逆襲』から導入されているが、ゴジラの相手を務める怪獣の紹介に割く時間が長くなり、人間よりも怪獣に力点を置いた構成になっている。

感想

南太平洋の孤島から連れ帰ったキングコングが、氷漬けから解凍されたゴジラと戦う。ファロ島の原住民たちはどこからどう見てもとっても日本人なのだが(酋長が陽気な高倉健みたい)、ゴジラを目覚めさせる潜水艦には白人が乗っているので、ここでも外国人キャストを使えばよかったと思う。キングコングのデザインは、ゴジラと区別するためか体毛が茶色く、オランウータン寄りのゴリラといった感じ。本家のエンパイア・ステート・ビルと比べて、日本の国会議事堂に登るのは寂しくなるほどショボい。

対決シーンでの最大の見どころはゴジラの飛び蹴り。「ゴジラはこんなに身軽だったのか!」と驚くこと間違いなしである。一瞬の出来事なので見逃さないように注意せねばならない。カラーになったので背ビレの発光色であるチェレンコフ光の青が格好よくなった。

キングコングよりもゴジラよりもリアルな質感の怪獣は大ダコである。タコそのものである。

鉄道模型がどう見ても模型なので、画面に登場すると「そろそろゴジラが出てきてこいつをぶっ壊すな」と察することができる。

タイトルが「ゴジラキングコング」ではなく「キングコング対ゴジラ」になったのは、アメリカから借りてきたお客様であるキングコングの方が格上の扱いなのだろうか。当然お客様を殺してしまうわけにはいかず、キングコングが勝ち誇って立ち去るラストになっている(今後もゴジラを使いたいので明確に倒す描写は入れなかったのだろう)。次作『モスラ対ゴジラ』もモスラが先に来ているので、ゴジラが負けるのだろうか。モンスターバースで製作が予定されている『Godzilla vs. King Kong』ではゴジラが先である。今度は日本からのお客様扱いか。

キングコング対ゴジラ

キングコング対ゴジラ