オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

Godzilla, Mothra and King Ghidorah Giant Monsters All-out Attack, 104min

監督:金子修介神谷誠 出演:新山千春、宇崎竜童

★★

概要

ゴジラがバラゴン、モスラキングギドラと戦う話。

あらすじ

2001年の映画。初代のゴジラ撃退以降はゴジラが現れていなかった世界の物語である(アメリカに現れたゴジラに酷似した巨大生物は除く)。

感想

一部にCGが導入されているものの、怪獣自体は着ぐるみなので『三大怪獣 地球最大の決戦』から飛躍的に進歩しているとまでは言えない。ただ、実写との合成やアングルの工夫で怪獣のサイズ感が分かりやすくなっているのは良かった。特に、大きくうねり立つ波の中からゴジラが登場するシーンは、下から見上げる角度も手伝って迫力あるものになっている。

三大怪獣が協力してキングギドラを撃退した『三大怪獣 地球最大の決戦』と異なり、本作は悪役のゴジラを他の怪獣が倒そうとする。白目のゴジラは悪役面である。一方で、バラゴンの目はクリクリと可愛らしく、ぬいぐるみ感が拭えない。また、キングギドラの素材がチープで、首が短いのも格好悪い。タイトルバックの鱗も金ピカで安っぽくなった。動き自体にも制限があるため、着ぐるみによる特撮が廃れたのは必然という感じがする。

怪獣パートの特撮はそれほど進歩していないものの、爆破シーンは格段に向上している。

人間パートは強引かつお粗末である。とりあえず出してみました的な懐かしの芸能人たちはともかく、主演の二人(新山千春、宇崎竜童)の演技がとにかく酷く、映画全体の足を引っ張っている。防衛軍を活躍させるためだけに、ゴジラに倒された怪獣が霊体化してゴジラを溺れさせる展開は意味不明である。ピノキオクジラ作戦も、ゴジラ放射能潜水艇が故障しないのか不思議だった。

ゴジラに呆気なく倒された上、タイトルからも除外されたバラゴンが不憫である。