オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『ジオストーム』

Geostorm, 109min

★★

あらすじ

肉体派の科学者が世界を救う話。

感想

「この映画自体が災害だ」と何度言われたのだろう。地球の気象を自在にコントロールできるダッチボーイなる装置の荒唐無稽さ、それ自体は面白い。人為的な自然災害を引き起こすために必要な舞台装置、大きな嘘である。小さな嘘も気にしてはならない。そういう類の映画である。三十郎氏が声を大にして抗議したいのはただ一点。ジオストームを見せろよ。

熱波、寒波、竜巻、爆発、津波、雹、雷。思いつく限りの自然災害を盛り込んでいる。ダッチボーイの暴走を止めるための戦いがメインで、災害の描写が少ないという点には目を瞑ろう。きっと予算が足りなかったのだ。しかし、タイトルのジオストームがどんなものか分からないまま映画が終わってしまうのはいかがなものか。

災害を描くディザスター映画において災害を未然に防ぐことはよくある。例えば『アルマゲドン』のように巨大隕石が降ってくる映画では隕石の衝突を防がねば、地球がジ・エンドである。観客もそのことは了解している。一方でジオストームは連鎖的に発生した巨大嵐であることが説明されるだけで、どんなものなのか分からない。観客に見たことのない光景を見せたいのなら、それを見せないでどうする。

取って付けたようなメッセージが鼻につく。環境に配慮しましょうとでも言いたいのか、電気自動車で繰り広げるカーチェイスは最悪である。B級映画に高尚な考えなど不要である。迫力勝負の映画が自ら迫力を削るような真似はよくない。

小さな嘘の中で気になったのは、宇宙ステーションの中に銃がありすぎることである。持ち込まれる物資は厳重に管理されているはずだし、船内の治安維持のためなら二次被害の出る銃はないだろう。

ところで女性のシークレットサービスは実在するのだろうかと考えていたら、オバマ政権下では女性が長官まで上り詰めたそうである。三十郎氏の認識は随分遅れていた。

ジオストーム(字幕版)

ジオストーム(字幕版)