オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ファインダー・キーパーズ』

Finders Keepers, 83min

監督:ブライアン・カーベリー、クレイ・トゥイール 出演:シャノン・ウィスナント、ジョン・ウッド

★★★

概要

オークションでBBQグリルを落札したら人の脚が入ってた話。

あらすじ

飛行機事故で片脚を切断した男がいる。男は切断した脚をミイラ化して保管していた。男は家賃を滞納していたため家財道具の一切が競売に掛けられた。競売でBBQグリルを落札した男がいる。男がグリルを開くと中には人の脚が入っていた。

感想

奇想天外なブラックコメディのようだが、実話である。本作はドキュメンタリーである。

BBQグリルを落札したのはシャノンという阿呆。警察に届け出て一件落着とはいかず、「これはビジネスチャンスだぞ」と喜ぶ。流石はアメリカである。メディアに出演して有頂天。「俺はFoot Manだ!」。

脚を取り返したいジョン・ウッドという阿呆。シャノンをろくでもない男だと罵るが、彼もメディアに出演して有頂天になり薬物中毒を拗らせる。こちらもろくでもない男である。彼は家族から拒絶される。

「購入した物品に付属した物の所有権はどうなるのか」という法律的な論争はほとんどない。気になるので詳しい解説がほしかったが、本作の焦点はそこにはない。「脚」をめぐるへんてこな騒動から見えてくる人生模様にドラマがある。

ジョンもシャノンもどうしようもない阿呆ではあるが、どこか憎めない男たちである。テレビに出て有名なり無邪気に喜んでいる。周囲の人間に迷惑を掛けもするが、彼らは悪人ではない。

「Finders Keepers」は見つけた者勝ちという意味。邦題から「ズ」を一つ省いたのは、既に『ファインダーズ・キーパーズ』というタイトルの映画が存在するからだろう。