オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『ダークタワー』

The Dark Tower, 94min

★★

あらすじ

現世界転生おじさんが二丁拳銃で無双する話。

感想

やたらと台詞で説明するくせに肝心なことは説明不足で消化不良な一作。原作者スティーヴン・キングの他作品と繋がりを有するとのことだが、作中では説明されないし、ペニーワイズなどの固有名詞が登場して余計に混乱するだけである。

ダークタワーなる塔を攻撃すると我々の世界(根本世界)によくない影響が出るらしい。攻撃には特別な子どもが必要らしく、選ばれたのが主人公のジェイク少年である。塔を破壊して世界の支配を目論むのが黒衣の男(マシュー・マコノヒー)。塔を守り男を倒そうとするのがガンスリンガーイドリス・エルバ)である。

とにかく壮大らしく、原作未読者置いてけぼりの物語をどうして90分強にまとめようと思ったのか。三時間掛けても全ては説明できないであろう物語をどうして半分の時間で済ませようと思ったのか。作品世界の全貌以上に、製作者の意図が三十郎氏には謎である。

設定という枠組みを無視して本作を観ると、よく分からないが何だか凄い能力を持つらしい少年を守りながら、二丁拳銃男が悪い奴を退治するというシンプルな話になる。イドリス・エルバのアクションはそれなりに楽しめるが、「この映画の見どころは本当にそこなのか?」という疑問は拭えない。とんかつを食べてソースが美味しかったと喜んでどうする。

黒衣の男は発射された銃弾を掴む反射神経の持ち主である。そんな男に拳銃で挑もうという発想が間抜けだが、銃弾を次々に掴み集めてひょいひょいと投げ返す様子はもっと間抜けに見える。

ダークタワー (字幕版)

ダークタワー (字幕版)