オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『マンマ・ミーア!』

Mamma Mia!, 108min

監督:フィリダ・ロイド 出演:メリル・ストリープアマンダ・セイフライド

他:ラジー賞最低助演男優賞ピアース・ブロスナン

★★★

概要

母親に思い当たる節が多すぎて父親が分からない話。

あらすじ

結婚を控えたソフィ(アマンダ・セイフライド。プルンプルンと揺れていて素敵である)が母親ドナ(メリル・ストリープ)の古い日記を見つけ、日付から自分の父親と思しき三人の男を割り出す(同時期に三人と交わる逞しさとは対称的に、交わったことを“…”と表現する奥ゆかしさが笑える)。三人を結婚式に招待することで、自分の父親を探り当てようとする話である。

感想

ギリシャの美しい風景と、聞き覚えのあるABBAの名曲に誤魔化されそうになるが、割と酷い話である。最後に「誰が本当父親かなんて関係ない!皆私のパパよ!」と言われたって観客は気になる。ここまでの話は一体何だったのか。ドナとサム(ピアース・ブロスナン)が、なし崩し的にくっついただけではないか。ゲイであることを自覚し若い男を捕まえたハリー(コリン・ファース)はまだしも、醜いおばさんに追い回されるビル(ステラン・スカルスガルド)は気の毒である。

曲はABBAなので良いが、ダンスのクオリティは決して高くない。ABBAの曲を聞いて普通の人が思わず身体を動かしてしまっているといった感じである。ただ、派手な動きのないダンスも、人数が揃えば壮観である。「Dancing Queen」をBGMに、熟女三人組に島中の女たちがついて行くシーンは面白い。

色々とケチの付け所はあるがそれなりに面白い理由は、音楽の流れている時間の長さにあると思う。感情表現も物語上の起伏も、全て音楽に乗せてしまう。そして、とにかく底抜けに明るい。観客に楽しい時間を過ごさせることだけに特化している。これぞ力技と呼ぶべきである。

本作の主なターゲットは、ギリシャのロマンチックな雰囲気に憧れる女性や、男に飢えた熟女といったところだろうか。

ところで、「マンマ・ミーア!」と聞いて、このミュージカルとマリオの台詞のどちらを思い浮かべる人が多いのだろう。

マンマ・ミーア!(字幕版)

マンマ・ミーア!(字幕版)