オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『嵐が丘』

Wuthering Heights, 103min

監督:ウィリアム・ワイラー 出演:ローレンス・オリヴィエマール・オベロン

他:アカデミー賞撮影賞(グレッグ・トーランド

★★

概要

足蹴にした男が成功して帰ってくる話。

短評

『2時間でわかる世界の名著』ではないが、だいたい100分ほどで名作のストーリーを理解できる映画である。エミリー・ブロンテという作者の名前と、ヒースクリフという男の名前の他は何も知らない三十郎氏にはうってつけである。とりあえず本作をもって『嵐が丘』が分かったことにしておこうと思う。

感想

原作の『嵐が丘』は長く、そして読み辛いそうである。プロの小説家である森見登美彦氏や万城目学氏ですら挫折した経験があったり、苦戦を嘆いたとのことである(登美彦氏ブログ参照)。対して本作は、映画としても長くない上、分かりやすい。これは何か重要なエッセンスを省いているに違いない。何を省いたのかは、映画しか観ていないので分からない。果たして本作を観ただけで『嵐が丘』が分かったと言えるのか。言えそうにないので「とりあえず」分かったということにしておきたい。

嵐が丘』は幾度となく映画化されているが、本作は1939年に製作されたもの。監督はウィリアム・ワイラーヒースクリフ役はローレンス・オリヴィエである。

三十郎氏は、てっきりヒースクリフが主人公の話なのだと思って映画を観ていた。唯一名前を知っているキャラクターなのだから主人公に違いないと思っていた。ヒースクリフ視点で観ていると、キャシーがただの移り気な女に見えていた。ところが、ヒースクリフは一度姿を消す。ここで視点が入れ替わり、「これはもしかしてキャシーの物語なのか」と混乱する。

結局の所、どうなのか。やはり原作を読まねば分からない。分かったつもりにすらなれない。

ヒースクリフが紳士として舞い戻ってきた時に「父は中国の皇帝で母はインドの女王なのを思い出した」とのたまう。ギャグだとしか思えないが、真剣なシーンなのだろうか。

嵐が丘 (新潮文庫)

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