オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『エアポート'77/バミューダからの脱出』

Airport '77, 113min

監督:ジェリー・ジェームソン 出演:ジャック・レモンジェームズ・スチュアート

★★★

概要

海底に沈んだ飛行機を引き揚げる話。

短評

エアポートシリーズの第三弾。三作目ともなればパニックよりもマンネリに突入するだろうと(一作目を観ていないくせに)高を括っていたが、ちゃんと手を替え品を替えている。

あらすじ

プライベートジェットに積まれた美術品を狙ったハイジャックが事の発端である。前作のおおらかな雰囲気から一転して、これは穏やかではない。ハイジャックという手法はその後のフライトパニック映画の雛形だが、本作では彼らの目論見は海面への不時着により早々にセルフ阻止される。(浅い)海底へと沈む機体。取り残される乗客。これはフライトパニック映画ではない。海底パニック映画である。空港も関係ないけど気にするなかれ。

感想

ハイジャック犯たちの行動が実に珍妙である。警備員を気絶させるべく殴ったら、当たりどころが悪くて殺してしまう。機長のドン(ジャック・レモン)をコックピットから誘き出すだめ「急病人が出たから来てくれ」と連絡する(副操縦士は共犯者)。病人に対して機長が出来ることなんてなかろうに。不時着時にハイジャック犯の内二人は死亡し、残った副操縦士も特に出番のないまま最後に死ぬ。

豪華なプライベートジェット機のセットが良く出来ている。水没して窓の外に海が見える様子は何だか水族館みたいで幻想的である。着々と機内へ浸水が進んでいくので、そんな悠長なことを言っている場合ではないが。

不時着時に一度、引き揚げからの再水没時に一度の計二度、機内がめちゃくちゃになる。人間が軽々と吹っ飛ぶ様子が面白い。

我が儘放題の欲求不満婆カレン・ウォレスが脱出に失敗して死んだのはスカッとした。