オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『ラスト・スキャンダル ~あるハリウッドスターの禁じられた情事~ 』

The Last of Robbin Hood, min

★★

あらすじ

ロリコン映画スターの末路。

感想

エロール・フリンケヴィン・クライン)というハリウッドスターが15才の少女ビヴァリー・アードランド(ダコタ・ファニング)に手を出すという伝記的な映画。

エロールとビヴァリーの伝記ではあるものの、この二人の実像についてはよく分からじまいである。というのも、語り手なるのはビヴァリーの母フローレンス(スーザン・サランドン)。エロールの死後、彼女が金策のために作家に語り聞かせた内容が基になっている。エロールは死人に口なし、ビヴァリーは本件についてあまり語らずとのことである。従って、映画から浮かび上がってくるのはステージママたるフローレンスの醜悪さである。自らの夢や願望を我が子に押し付ける歪な親子関係だけは、はっきりと描かれる。

映画を観る限りでは、エロールはビヴァリーのことを(許されることではないが)愛していたのではないかと思う。ビヴァリーはどうだろう。自分よりもずっと年上であったとしてもハリウッドスターのエロールは魅力的だっただろう。その点を加味しても、本当に愛していたのか、キャリアにおける野心が先行していたのか見えてこない。

本人の写真を見たところ、エロールとケヴィン・クラインはよく似ている。一方、ビヴァリーとダコタ・ファニングはあまり似ていない。

キャスティング・カウチや未成年者への手出しが当然のことだったハリウッドの風潮が変わったのはいつからだろう。ジュディ・ガーランドの時代には当たり前に成されていたとして、本作の1950年代では問題になっているので、この間に何かしらの法整備がなされたのか。

「歩くペニス」は英語でも「walking penis」で通じるらしい。