オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『ハンナ ~殺人兵器になった少女~ 』

Hanna

あらすじ

森で育った最強少女の話。

感想

映画『ハンナ』のドラマ版である。八話編成なので映画版よりも丁寧に描かれていると言えば聞こえは良いが、二時間弱の映画を徒に引き伸ばしただけとも言える。

最も重要な主人公ハンナのキャラクターについて。三十郎氏個人の好みだが、映画版の方が断然良い。ただシアーシャ・ローナンが好きなだけということは認める。

プラチナブロンドの髪が暗い色に変わっている。金色の髪がハンナという浮世離れした存在を際立たせていたのに対し、暗い髪色はドラマ全体の雰囲気と同様に映画よりもシリアスな雰囲気を演出している。ドラマ全体がよりシリアスになり、ハンナの心情をより丁寧に描いて現実に近づけようとも、彼女が浮世離れした存在であることには変わりない。彼女を「普通」の少女の延長として描くにしても、その特異性はビジュアル的にも示してよかったのではないか。

キャラクター以外のもう一つの見どころであるアクションはハッキリ言っていまいち。ハンナの動きにはあまり俊敏さが感じられない。映画ほどの魅力的な長回しもない。

決定的に気に入らないのは、ハンナと同世代の少女ソフィーたち一家の描写。長過ぎるし無駄である。「普通」の少女との交流や対比を入れることでキャラクターを深く掘り下げる狙いがあるのかもしれないが、彼女たちの存在はあまりにもやかましく、丁寧に描くべきハンナから焦点がズレてしまっている。

ハンナを演じているのは、エスメ・クリード=マイルズサマンサ・モートンの娘である。言われてみれば、似ているという気がしなくもない。

森