オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。

『サイコ2』

Psycho II, 112min

★★★

あらすじ

ノーマン・ベイツが自分を取り戻す話。

感想

アルフレッド・ヒッチコックの傑作サスペン映画『サイコ』の続編を騙る全く無関係の映画、ではなく正統な続編である。ちゃんとアンソニー・パーキンスがノーマン・ベイツを演じている。本作に続き『サイコ3/怨霊の囁き』『サイコ4』が製作されており、全四作のシリーズとなっている。

世界的巨匠が監督した、映画史に燦然と輝く金字塔の続編を、20年以上経ってから別の監督が撮るなんてつまらなくなるに決まっている。そのような決めつけに反して、(言い方は悪いが)これが意外にも面白い。ノーマン・ベイツという有名過ぎるキャラクターの存在を逆手に取ったミステリー要素の強い展開は、映画の出来同様に意外性があって驚かされる。

脚本の良さだけではヒッチコック映画の続編と認めるに足りない。重要なのは演出である。動物の剥製の目の使い方や、メアリー(メグ・ティリー)に覗き穴を発見させる方法が上手く、(改めて言い方は悪いが)こちらも意外に悪くない。階上から落ちて、ナイフがグサリと深く刺さる演出も良い。

前作のオマージュのシャワー・シーンがある。本作ではシャワーを浴びた後にバッチリ一瞬だけおっぱいを見せてくれるが、顔と身体が一緒に映っていないのでボディダブルではないかと思う。映画の冒頭にもオリジナルのシャワー惨殺シーンが流れるが、こちらのおっぱいはギリギリ見えない。「見え…見え…見えない」の美学だが、当時の青少年たちは「見えた!」と脳内補完して興奮していたのではないか。