オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『フィフス・ウェイブ』

The 5th Wave, 112min

監督:J・ブレイクソン 出演:クロエ・グレース・モレッツ、ニック・ロビンソン

★★

概要

エイリアンに拐われた弟を探す話。

短評

テンプレ通りの型にはまったヤングアダルトもの。登場人物の紹介と設定の説明だけで大きな見せ場もなく映画が終わるので、当然シリーズ化を意図しているものと思われるが、2016年に公開され2019年現在音沙汰がないということは、批評・興行の両面で失敗し、どうやら企画が頓挫したようである。

感想

エイリアンの侵略が五段階で進むので、5th Wave(第五の波)である。地球人を徐々に追い詰めていくもっともらしい設定だが、行き着くところは、大人が役に立たない世界を作って主人公の少年少女たちだけで敵に挑むというヤングアダルトもののテンプレである。

自分たちだけで世界の危機に挑む子どもたち、ヒロインの恋人候補となる複数のイケメン、敵と味方の中間的存在。テンプレで塗り固められている。仮に続編があったとしても、段階的侵略は本作で終わり後は戦うだけなので、設定はもう関係ない。企画が頓挫して良かった。

「自分たちだけで何でもできる」みたいな大人ぶったキャラクターが本作にも漏れなく登場するが、三十郎氏のようなおじさんには痛々しくて見ていられない。青少年向けの映画におじさんが文句を言うのは野暮であることは承知である。

第二の波は、文字通りの波で、津波である。「SIAM」と書いてあったのでバンコクが沈むシーンだと思うが、津波が綺麗過ぎる。チャオプラヤー川の水は濁っている。そうでなくとも津波は汚い。

テンプレを批判する三十郎氏の感想もまた一種のテンプレ化している。変化や意外性に乏しく面白くない。では、テンプレ化していなかった初期の感想が面白かったかといえば、これも違う。果たしてどうすべきか。回答は半永久的に保留である。

無関係な話だが、第◯の波と言えばアルビン・トフラーの第三の波である。近年、第四の波について言及されることがあるが、第五の波がやってくるのはいつだろう。そして、どのようなものだろう。

フィフス・ウェイブ (字幕版)