オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『キングス・オブ・サマー』

The Kings of Summer, 94min

監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 出演:ニック・ロビンソン、エリン・モリアーティ

★★★

概要

家出少年たちの隠れ家サバイバル生活。

短評

少年たちは親にウンザリして家を飛び出す。家出にまでは至らずとも、親のやることなすことが気に障り、見るのも嫌になるというのは、十代の少年少女ならば皆経験することだろう(『クーパー家の晩餐会』のエレノアのように、大きくなっても嫌なものは嫌なままかもしれない)。そういった親への反発もまた青少年の成長に必要な過程の一つである。反抗期も経ずに大人になれるか。

感想

若くして「私の尊敬する人は両親です」なんて言ってのける人物は信用ならない。親への尊敬の念なんてものは、自分が家庭を持ち子を育てるようになって、初めてその言葉に実感が伴うくらいが丁度よい。それまでは尊敬ではなく感謝さえしていればよい。

主人公のジョー(ニック・ロビンソン。『ジュラシック・ワールド』のお兄ちゃん)とちょっといい感じになったかと思えば、ジョーの親友パトリックを夜の散歩に誘い出してくっついてしまうケリー(エリン・モリアーティ)は罪づくりな女である。ジョーが勝手に勘違いしただけと言ってしまえばそれまでだが、三十郎氏は非モテ陣営を勝手に代表して「少々気を持たせ過ぎではありませんか」と断固抗議したい。男の園に女が侵入すれば、楽園は瓦解する。男は決してリビドーに勝てない。ケリーは可愛く、薄着がセクシーなので抗いようがない。

森の中の(緩めの)サバイバル生活は楽しそうである。映像も美しいが、スローモーションは多用しすぎだと思う。パイプライン的なものをドラミングするシーンが好きである。特に画面の奥で踊っているビアジオが良い。

モノポリーは日本における桃太郎電鉄的な位置付けか。本気になるほどギスギスするゲームである。