オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『ラプチャー -破裂-』

Rupture, 101min

監督:スティーヴン・シャインバーグ 出演:ノオミ・ラパスケリー・ビシェ

★★

概要

苦手克服ツアー。

短評

蜘蛛嫌いの女レネー(ノオミ・ラパス)が拉致・監禁され、身体に蜘蛛を近付けられる嫌がらせを受ける。『ハリー・ポッター』のロナルド・ウィーズリーなら卒倒しそうな内容である。苦手なものを克服する実験でしたというオチだけは、ありきたり且つ拍子抜けでつまらないからやめてくれと思っていたので、違う展開になったという点だけは良かった。その展開自体が気に入ったかと言うと、それはまた別問題である。

感想

レネーを拉致した組織は、DNAの改変を目的としている。これは中盤ではっきりと明らかにされる。一方で、個々の実験が何を目的としているのかは、はっきりしない。最終目的が分かっていれば途中のディティールが曖昧でも押し切れるのかもしれないが、三十郎氏としては、ディティールはしっかりしているが最終目的が分からず不気味という方が好みである。

三十郎氏は特別に蜘蛛が苦手というわけではないが、アップで見せられるとやはり禍々しい。特に毛が生えていると一気に禍々しさが増す。毛がなさそうなものに毛があると不気味であるように、毛があるべきものに毛がないと不気味である。従ってハゲは不気味ということになる。実験施設にハゲ男がいるのも、そういう意図だと勝手に解釈している。

蜘蛛地獄を期待すると拍子抜けする程度には蜘蛛の出番が少ないのだが、少ないながらに印象的な仕事をしている。一度目は、毛の生えた大きな蜘蛛のアップ。二度目は、顔を覆われ、その中に小さな蜘蛛が大量に放たれる。レネーは目を見開き、悲鳴をあげるが、目や口に蜘蛛が入りそうで怖いので、どちらも閉じておきたいものである。

監督はスティーヴン・シャインバーグである。スティーヴン・〇〇バーグという名前だからといって良い監督だとは限らない。

組織はレネーの行動を監視して苦手なものを把握している(施設で苦手なものを質問するという明らかに矛盾した描写はあるが)。日頃から苦手なものを明らかにし、怯えながら暮らしておけば、本作のような事態に巻き込まれても安心である。

おっぱい怖い。

ラプチャー ?破裂?(字幕版)

ラプチャー ?破裂?(字幕版)