オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『THX 1138』

THX 1138, 88min

監督:ジョージ・ルーカス 出演:ロバート・デュヴァルドナルド・プレザンス

★★

概要

管理社会から脱出する話。

短評

ジョージ・ルーカスのデビュー作である。本作のような不気味なディストピア映画で世に出た人が、『スター・ウォーズ』のように勧善懲悪の痛快無比な宇宙活劇で名を上げるのだから、世の中分からないものである。

感想

本作に『スター・ウォーズ』的な要素があるとすれば、シルバーのロボット警察官が何となくC-3POを思わせることや、クライマックスにカーチェイスを持ってきていること、そして後からオリジナルには無かったであろうCGを加えることだろうか。

今回観たのはディレクターズ・カット版である。オリジナル版公開時、スタジオ側に映画を短くされたことに不満を抱いたルーカスが、後に再編集し映像を追加したものである。ディレクターズ・カット版を出して、オリジナル版を無かったことにする辺りも『スター・ウォーズ』的である。この時のスタジオの姿勢を嫌ったルーカスが、後に世界最大規模の自主制作映画を作るのだから、やはり世の中よく分からない。

話というかどういう世界なのかよく分からないし、少々退屈でもあるのだが、印象的なシーンも多い。無限に続いているかのような白い空間や、交合を邪魔されて全裸で反抗するシーン。ホログラムで謎ポルノを見ながら全自動オナホールに身を委ねてみたり、会話の噛み合わない機械に懺悔してみたり。とにかく不気味な映画である。

THX-1138 ディレクターズカット [Blu-ray]

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