オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『サムライ』

Le Samouraï, 105min

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル 出演:アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ

★★★

概要

殺し屋が警察と雇い主に追われる話。

短評

主人公の殺し屋ジェフ・コステロを演じるアラン・ドロンがひたすらに格好いい。思春期の三十郎氏が本作を観ていたら、似合わない帽子をかぶりトレンチコートの裾をほとんど引き摺りながら街をうろついてみたりして、恥ずかしい思い出コレクションを一つ増やしていたであろうことは想像に難くない。念の為に書き添えておくと、アラン・ドロンはトレンチコートを引き摺ったりはしない。三十郎氏の脚が短いだけである。

感想

人類男前名鑑を作るなら、アラン・ドロンは間違いなくその名を連ねるだろう。無駄口を叩かない寡黙な男という役どころも素敵である。無駄口しか叩かなかったとしても彼は素敵だろうが、やはり男は硬派に憧れる。彼のように画になるなら、嫌煙家の三十郎氏でも煙草を吸う。

物語は至ってシンプル。シンプル過ぎてつまらないくらいである。目撃者が偽証してジェフを庇うところはイケメン無罪かよとツッコミたくなるし、大量の鍵を一つ一つ試していく場面では合わなかったどうするとツッコミたい。アラン・ドロンが格好よくなければ、間抜けな殺し屋である。

だが、そんなことは些細な問題である。だってアラン・ドロンが格好いいんだもの。彼の格好よさと静謐な男の美学を堪能できれば、それで十分。否、十二分。

サムライ(字幕版)

サムライ(字幕版)