オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『(500)日のサマー』

(500) Days of Summer, 95min

監督:マーク・ウェブ 出演:ズーイー・デシャネル、ジョセフ・ゴードン・レヴィット

★★★

概要

ナイーブな男が女に振り回される話。

短評

三十郎氏にだってサマーのように「真実の愛など信じない、気軽な関係を望む」と主張することはできるが、これはモテない男の強がりに過ぎない。両者の間の溝はマリアナ海溝よりも深い。

感想

女性の気持ちは今も昔もさっぱり分からないが、『卒業』を観て感動する女性に対して「あれは単なる若気の至りで、二人は不安そうな顔をしている」などと講釈を垂れることだけはやめておこうと思った。そもそも三十郎氏と一緒に『卒業』を観る女性がいないという問題は無視するものとする。

サマーのように「相手に気を持たせる」女性というのは、意図してやっているのか、無意識でやっているのか。サマーのことは嫌いだが、彼女に惹かれる気持ちはよく分かる。共通の趣味を嬉しそうに語るな。話す時に首を傾げて見せたりするな。以前は楽しそうにしていのと同じデート内容で不機嫌になるな。我ら阿呆男はすぐに勘違いをするのだから。「男が勝手に勘違いしているだけ」「そんな素振りを見せてもらえるだけありがたいと思え」といった辛辣な意見に与するつもりはない。

彼女に共感できるのは男のマッチョイズムを嫌う点だが、マッチョイズムが嫌いな女というのもマッチョでない男に都合の良い妄想かもしれない。

タイトルが好きである。二人が別れた後も、次の出会いまではサマーの日々が続いているというのは当を得ている。