オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『死霊のはらわた』

Evil Dead, 91min

監督:フェデ・アルバレス 出演:ジェーン・レヴィ、シャイロ・フェルナンデス

★★★

概要

薬物中毒の女が悪霊に憑依される話。

短評

2013年公開のリメイク版。「違うそうじゃない」と言いたくなる点が多々ある。人間の弱さに付け込んで憑依したり、薬物中毒の禁断症状なのか迷わせてみたり、暗い過去を語って精神攻撃したり、死者の書の謎を解いたり、兄の自己犠牲により妹が助かったり、そういう真っ当な要素は他のホラー映画でやればいい。もっともオリジナル版の監督サム・ライミが製作に名を連ねているので、三十郎氏の思いに反してこれが正しいのかもしれない。

感想

三十郎氏としてはオリジナル版の不条理感がなくなったことを残念に思う。一方で、そこを気にしなければ普通に楽しめるし、ホラーとしてはこちらの方が怖いとすら思う。本作では悪霊に憑依されてもケタケタと笑わない。無言で攻撃してくるので、愉快さ九割減の陰惨さ倍増である。特殊メイクがリアルになっているので、グロさも倍増である。カッターで舌を割くシーンはトラウマになりそうなくらい痛い。

エロとグロはB級ホラー映画の両輪である。ミアに襲いかかる木の蔓が、観客の期待に答えず彼女の衣服を剥がないのは何故か。これだけ血を流せばR指定は避けられないのだから、おっぱいだけ隠しても仕方がない。おっぱいは隠すのに、悪霊は股間から侵入したり失禁したりする。

最後の血の雨は凄い。復活した悪霊ちゃんをチェーンソーで真っ二つにするのも凄い。しかし、その二つの組み合わせは良くない。三十郎氏には、返り血を浴びる女性に萌えるという趣味がある。チェーンソーで身体を切り裂けば鮮血が吹き出す。当然切った者は返り血を浴びる。しかし、その顔は既に血の雨によって真っ赤に染まっている。これでは意味がない。

死霊のはらわた (字幕版)

死霊のはらわた (字幕版)