オーガナザイズド

三十郎氏は映画とカメラと旅について語りたい。なお、実態はほぼ映画である。

『死霊のはらわた』

The Evil Dead, 85min

監督:サム・ライミ 出演:ブルース・キャンベル、エレン・サンドワイズ

★★★

概要

五人の若者が悪霊に襲われる話。

短評

姿の見えない悪霊がジリジリと怖がらせるような回りくどい真似はしない。悪霊に憑依された女性たちはゾンビ的姿に変貌し、ケタケタと笑いながら襲いかかる。殺しても死なないし、悪霊なので何でもありである。ルール無用の理不尽ぶりが癖になる。

感想

スプラッター映画の傑作として高く評価されている。確かにグロテスクではあるが、悪霊たちがケタケタと笑っていることもあり陰惨な感じはしない。むしろ愉快である。テープレコーダーを再生したら悪霊が蘇ったという始まりからして、不条理コメディ感がある。

エロとグロはB級ホラー映画の両輪である。シェリルに襲いかかる木の蔓が、観客の期待に答えて彼女の衣服を剥ぎ取る。不要だが必要、無用の用がそこにある。

全体的にはチープ感があって安心して楽しめるのだが、ストップモーションを使用した人体崩壊シーンだけは息を呑む。

現代的な感覚だと、女性だけが取り憑かれて男が一人生き残るという展開は受け入れられにくそう。しかし、女性が憑依されることでパワーアップ(人並み外れた能力を身につけるわけではない)するのは、男とパワーバランスが拮抗して良い。